らをた広島

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機動戦士ガンダム





言わずと知れたリアルロボットアニメの金字塔機動戦士ガンダムである。
このアニメを初めて知ったのは確か高校生の頃じゃなかったかな。
宇宙戦艦ヤマト同様本放送では全く評価されず低視聴率に苦しみ最後の方は打ち切り同然で予定より早めに終了せざるを得ない憂き目に遭いながらも再放送で脚光を浴び時代の寵児になっていく。
このアニメ機動戦士ガンダムのテーマと言うか目的と言うかコンセプトは実に奥深い。
単なるロボットドンパチに終わっていない。
人類が宇宙に出て居住している時代、戦争と言う極限状態におかれたヒトの進化・革新の物語だ。
これらをニュータイプとこのアニメでは呼んでいる。
平たく言うとニュータイプは普通のヒトより少しだけ未来が読めるのだ。
またニュータイプのことを戦争が生み出した悲しい変種かも知れないとも表現している。
確かにこれまで人類がスポーツや学問、芸術でこれまでの記録や常識を打ち破ってきたのはいわゆる進化なのかも知れないがコロニーで宇宙に住み、宇宙生まれの新世代が戦争をきっかけに進化すると言うのはまんざら絵空事でもなさそうだけに着眼点は凄いと思う。
機動戦士ガンダムの名作たる所以はこれだけではない。
人類対宇宙人・怪獣と言った従来の対決構図とは根本的に異なり人類対人類の争う現実的な世界観。
しかもある宇宙コロニーの地球支配からの独立戦争というリアリティ。
ロボットと呼ばず敵も味方も「モビルスーツモビルアーマー」と兵器扱いしている。
余談だがそれらモビルスーツのメカデザインがこれまた素晴らしい。
ガンダムはさておき、シャアの搭乗するザク・ズゴックゲルググジオングは特に傑作だと言い切れる。
主人公は最終的には超人的な能力を発揮するに至りはするがそのまでの過程が丁寧に綴られており少年の成長記録のような様相を呈している。
主人公より敵役の方が颯爽としており遥かに渋くカッコ良く描かれている。
などなどそれこそ「機動戦士ガンダム」こそニュータイプそのものじゃないかと思えるほどの革新に満ち満ちている。
ほかにも効果音も凝りに凝っており劇場版DVDが効果音と吹き替えを最新の技術で撮り直していたのを聴いた時、鑑賞する気持ちが萎えまくりで途中で観るのやめたくらいだ(笑)
また登場人物は個性豊かでそのセリフも非常に印象に残り名言がたくさんある。
シャアの
見せてもらおうか、連邦軍モビルスーツの性能とやらを!
当たらなければどうということはない。
い、一撃で、一撃で撃破か。なんということだ、あのモビルスーツは戦艦並のビーム砲を持っているのか。
フフ、モビルスーツの性能の違いが、戦力の決定的差ではないということを、教えてやる!
ええい、連邦軍モビルスーツは化け物か?これだけの攻撃でも。
坊やだからさ。
マ・クベ
ウラガン!あの壺をキシリア様に届けてくれよ、、あれは・・・いいものだ。
ギレンの
あえて言おう、カスであると!
圧倒的じゃないか、我が軍は。
ジーーーーク・ジオン!!!
ランバ・ラル
この風、この肌触りこそ戦争よ!
ドズルの
やらせはせん!やらせはせん!やらせはせんぞ!
ガルマの・・・
などなどジオン系だけでも書いていたら明日の朝まで書けるわ(笑)
この機動戦士ガンダムがブームになり始めたころ高校生だった自分はガンプラ買うためにガキに混ざって行列にならんだものだ。
このアニメを戦争賛歌だと批判するムキもあるがそれは違うと思う。
派手なドンパチに目を奪われるがその本質は多感な年齢である少年のヒューマンドラマである。
いまのポピュラーミュージックはすべてビートルズの焼き直しだ、って論評を読んだことあるけどいまのSFアニメは多かれ少なかれ機動戦士ガンダムの影響があると言っても過言にならないほどのエポックメイキングな作品だろう。
去年わざわざ東静岡にリアルガンダムを見に行ったができたらその傍らにリアルシャアザク置いて欲しかった(笑)
この先未来永劫に傑出した作品と言われ続けるのは確実でもはや伝説のサンライズアニメ。