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ヴァンヘイレン/炎の導火線



アメリカの人気ハーブロックバンドヴァンヘイレンの記念すべきデビューアルバム。
ヴァンヘイレンってバンド名は実は人名でそういう意味ではボンジョヴィやらサンタナとかと同じ類のネーミングだ。
このバンドはアルバムタイトルに1994だとか5150とか意味不明なのが多いので有名だがこのアルバムは原題はヴァンヘイレンで邦題が炎の導火線だ。
まあインパクト的にはなかなかうまいと思う。
ちなみにセカンドアルバム原題ヴァンヘイレン2に対して邦題、伝説の爆撃機だ(笑)
話はそれたがヴァンヘイレンと言えば上半身裸に胸毛で卑猥な腰つきでクネクネ踊って歌う個人的にはキモチワルイだけであれのどこがセクシーなのか理解に苦しむねちねちヴォーカルのデヴィッドリーロスが目立ってはいるがやはり天才ギタリストのエドワードヴァンヘイレンこそが文字通り代名詞だ。
彼の出現以前よりピックを持つ右手でフレットをハンマリングする弾き方は存在しはしたがあくまでも左手の補助でしかなくハンマリングとトリルの連続で和音をスピーディー且つ華麗に盛り上げる「ライトハンド奏法」を確立しメジャーにしたのは紛れもなくこのエドワードヴァンヘイレンだ。
今やこのライトハンド奏法はどんなギタリストでもやってるがそのパイオニアとして発案者としての閃きと発想力は凄いと思う。
そんなヴァンヘイレンではあるがこのアルバムを筆頭に初期はギターと言う楽器奏法の限界にチャレンジしているような楽曲とシングルにしてヒットチャートを賑わせるようなキャッチーな楽曲の量ほどを器用に使い分けマニアにも一般にも或いは子供にも受け入れられるような人気度バンドにのし上がっていく。
話しは前後するがこのヴァンヘイレンを発掘したのはキッスのジーンシモンズだって言うのは有名なエピソードだ。
事実初期のヴァンヘイレンもキッス同様ギターとベースのチューニングを半音階下げてヘヴィーなサウンドを追求していたがシンセサイザーを使うようになるのも同じだ。
ヴォーカルのデヴィッドリーロスが脱退しサミーヘイガーが加入。
エドワードヴァンが支えているバンドではあるがヴォーカルが代わるといわゆるヴァンヘイレンサウンドは一変し高度に洗練されていくのではあるが良い意味でのワイルドでラフな「らしさ」も失われてしまいちょっと聴いただけでヴァンヘイレンだとわかるようなかつてのオリジナリティもなくなりロックシーンに埋没してしまう。
ご多分に漏れず再びデヴィッドリーロスはヴァンヘイレンに復帰したようだが旬は過ぎてしまいこのアルバムリリースの頃のギラギラしたものは失われたままなのだった。