らをた広島

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ライ・トゥ・ミー 嘘の瞬間



アメリカのテレビドラマ。
DVDで観た。
心理学者が人間が無意識にしてしまう行動でウソを暴き出し犯罪を解き明かしたり犯人を説得したりするストーリー。
一話完結だが毎回2つの物語が同時進行している。
その2つの物語がリンクしたりしなかったり。
まあこれはフィクションだと最初にわざわざ断っているからそうなんだろうが面白い観点だ。
このドラマのミソは「ヒトの心理状態は無意識のしぐさや表情にでてしまう」ってモノだがこれが現旧大統領や各国政治家や皇族、犯罪者などを引き合いにだしながら事件や犯人を探り当てていく展開だ。
しかし面白い視点を見つけ見事にパターン化したものだ。
こういうとこはなかなか抜け目ないなあーと感心する。
ウソを見破るテクニックも勉強になる。
例えばウソついてる可能性のある相手が一度話した内容を時系列を逆にして話させる。
話しが本当ならスラスラとカンタンに話せるがウソなら作り話の作り話をしなきゃならんから普通は話しがぐちゃぐちゃになるようだ。
ウソ発見器がアテにならんことやちょっとした表情や身振りからもウソを見抜けるとかDVや不倫の見抜き方やらいろいれためになる(笑)
毎回事件を解決しながら登場人物同士やその家族関係を絡めながらワンシーズンとしてもう一つの物語をゆっくり紐解いていく脚本はやはり素晴らしい。
ハデなドンパチや性的に訴えるような表現は皆無でどちらかと言えば地味なドラマながら毎回高度でスリリングな心理戦が展開され要するにかなりハマるドラマである。
百戦錬磨の一癖もふた癖もある手練れを相手に言葉による罠や心理戦を仕掛けてその僅かな変化を読み取りその心奥深く隠された本音やウソを次々に暴いていく主人公ライトマン博士なのだが肝心の自分の娘の心の変化がまるで読み切れない様はかなり興味深い。
まあ身内や親しいヒトの心理なんて自分への評価や愛情など気になる部分が先入観として目を曇らせてしまい正しい判断はできないのだろう。
こんな正確なウソ見破り業がホントにあったら政治家や官僚の会見や答弁に密着させておけば
どんなにかいいだろうに・・・(笑)