らをた広島

食べ歩きブログ

ジョーカー 許されざる捜査官



DVDでみた。
飛ぶ鳥を落とす勢いの堺雅人主演のオリジナルテレビドラマ。
映画ではあれだけ主演作目白押しなのに意外にもテレビドラマ初主演作品ということのようだ。
「この作品はフィクションです。登場する個人・団体・施設名等は架空のものであり、あくまで創作に過ぎません。しかし――これをただの作り話と受け取るか、現代の闇と捉えるかは貴方に委ねます。」
と必ず最初にこの記述があるのが斬新だ。
法で裁けない悪党を闇から闇へと始末する正義の味方。
よーく考えたらこれって現代版の必殺仕事人か?(笑)
堺雅人扮する主役はめちゃめちゃ腕っぷし弱く仕事人中村主水に共通点もいくつかある。
一話完結形式でそれに登場人物の過去が絡んで謎が解けていく展開なのだが毎回異なる犯人と言うか最終的には犠牲者がでてくる。
この心に暗い闇を持つ役を演じる役者さんたちが上手いのなんの。
若いイカれた犯人を演じてるヒトなんか上手すぎて空恐ろしいくらいだ。
その他も非常に芸達者揃いでこの物語を盛り上げている。
中でも鹿賀丈史の怪演による存在感はひときわ輝きを放っており他の出演者を食ってしまいそうだ(笑)
堺雅人が"仕事"をする直前に場末の中華料理屋で一心不乱にラーメンを啜っているのがいわゆる「ヘンシン」してる姿のようで印象的だ。
全体を通して非常によく考えて練られた設定と脚本であることは間違いない。
つくづくよくできていると感心する。
昨今のその辺のドラマと比べるべくもなくアメリカのヒットサスペンスドラマにも匹敵する秀逸なデキと言い切れる。
続編作って欲しいような欲しくないような・・・
今や堺雅人は最も脂がのってカネの取れる俳優なのだろう。
ただDVDの仕様なのかBGMのボリュームが大きすぎてセリフがやや聞き取りにくい部分がままあるのは何とかして欲しい。