らをた広島

食べ歩きブログ

アバ/アライバル

1364d791.jpg

自分がちょうど中学生くらいのころスエーデンのヴォーカルグループのアバが凄い人気を誇っていた。
メンバーのアグネッタ・フォルツコグ、ビョルン・ウルヴァースベニー・アンダーソン、アンニーフリッド・リングスタッドの頭文字をくっつけてABBAと言うわけだ。
何ちゅう安易なネーミング(笑)

http://www.youtube.com/watch?v=VR4LJjCBWE0
そんなアバの代表曲ダンシングクイーンを含むこのアルバムは間違いなくアバのグループとしての頂点に位置する作品である。
思えばあの当時は今じゃ考えられないくらい外タレがかなり幅を効かせていたもんだ。

http://www.youtube.com/watch?v=6PLf7cP2bkM
このアライバルはとにかくほとんどの曲がシングルカットされるほどの出来だからそれこそ毎日っていうかアバの曲を聴かない日はないくらいヘヴィーローテーションされていた。
だからいちいちシングル買うよりアルバム買ってしまえ、ってこれを購入したヒトはかなりいると思われる。
しかし実際聴いてみると単なるキャッチーな楽曲の羅列ではなくアルバムとしての完成度も図抜けていることがたちどころに理解できる。
2d570b6a.jpg

このアルバム以前のアバのサウンドはどこか田舎くさいがシンプルで素朴な佳曲がかなりあるのだがアライバルは全体に洗練されておりやはりスウェーデンから欧州へ、欧州からアメリカや日本へとワールドワイドに狙いを拡大するに相応しい内容と言えるだろう。

http://www.youtube.com/watch?v=iUrzicaiRLU
しかしアライバル以降のアルバムはサウンド的により高度に洗練されていくのだが楽曲のシンプルさは薄れ複雑になった割には楽曲全体からしてみると同じフレーズの繰り返しが増え単調になった印象を受ける。
メンバー内で結婚したり離婚したりと痴話話しもあったりしてグループとしての結束力が落ちたのか作品そのものもアメリカナイズされて非常に煌びやかで垢抜けたものにはなっていく反面、アバならではの心に暖かく染み入るような純朴さを失ってゆく。
最終的には空中分解し解散するのだが今持って再結成の望まれるアーティストではある。

http://www.youtube.com/watch?v=mP_dk429rbc