らをた広島

食べ歩きブログ

告白


DVDでみた。
しかしまあなんとスゴい映画を作ってしまったものだ。
松たか子の淡々とした演技から始まるこの映画。
まるでピンクフロイドの「狂気」という名盤を映像化したような作品だ。
よく一分の隙もないというがコレは紛れもなく「一分の隙もない脚本」で成立している映画なのだろう。
ムダな映像、演技やセリフなどどこにもない。
初めから終始一貫して強烈なメッセージを叩きつけられる。
告白するキャラクターが次々と変わりながら進行するストーリーは非常に緻密な伏線が張り巡らせてありあとからキチンとオチがあり凄まじいインテリジェンスを感じる。
やむを得ないのかも知れないがやや子役演技力が心許ないのが気にはなるが主演の松たか子木村佳乃の演技は震え上がるほど恐ろしく上質でダークな画面は作品のおどろおどろしさを掻き立てる。
R15指定映画のようだがこれだけ優れた映画なら中学生以上は理解できるんじゃないかな。
このクオーリティなら間違いなくハリウッドがリメイクするだろう(笑)
しかしこんな呆れるほどの凄さをぶちまけるこんな邦画を作り上げてしまった人々に心から尊敬と敬意を評したい。
あっという間圧倒されっぱなしの2時間。
当たるべくして当たった力作。
評価されないほうがどうかしてる。