らをた広島

食べ歩きブログ

トイレ

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遥かむかし高校の頃修学旅行で長野に行った。
野球部の友人T君は可愛い同級生Uさんに淡い片思いしていた。
夜になると自分もT君とあと何人かでUさんのいる女子の部屋に忍び込んで機嫌よく禁断の酒を呑んでいた。
そのときよくある話しだが先生が見回りにきた。
慌てた自分ら男子は散り散りに部屋のあちこちに隠れた。
自分は押し入れにT君はその騒動の直前にUさんが入っていたという崇高な理由でとっさにトイレに鍵をかけて隠れた。
教師も酔っていたようで運良く誰も見つからなかったがトイレからでてきたT君はどこか青ざめている。
それから深夜男子自室に戻るとT君が自分に相談があると云う。
浮かぬ顔で話してくれた内容は、隠れたトイレの和式便器にサツマイモみたいなくっさいでっかいう○こが我が物顔で横たわっていた、と。
しかもトイレを流してもそのデカいう○こは微動だにせず長々と水面からどや顔を突き出していたのだと(笑)
それがUさんののモノかどうかは証拠がないからわからないがなんとなくもう好きでなくなったと落胆していた。
そんな浮き世離れしたバケモノみたいなう○こってホンマにあるんかいなとも思ったがT君のあまりの失意の前に野暮な疑心を飲み込んでいた。
それから30年くらいか。
自分の息子も高校生になる。
昨日の夜、就寝前に用を足そうと息子の後に自宅トイレに行くと洋式トイレの底になんかある!
天然記念物のオオサンショウウオかと思ったら長さは25センチはあろうかと思われる堂々たる体躯の息子の大う○こである。
さすがに洋式だから水面にまでは突き出ではいない。
汗ばむ手で恐る恐るレバーを回して水を流してみたが下関水族館でみた電気ウナギのように大う○こは水流に抗うが如く水中をのたうち回り不気味に移動し頑として流れていかない。
よもやこんなところでコレの犯人にされちゃ父親の権威は地に落ち生きながらにして伝説になり葬式で暴露でもされたら皆に自分の人生完全否定されそうで怖かったので家内と娘を呼んできた。
娘はひっくり返って爆笑。
家内はよろめき途方に暮れて再度水を流してる。
らちがあかないのか家内は割り箸を使い器用に巨大う○こを三等分し改めて流そうとしたら今度は細切れう○こはクルクル回転するばかりでやっぱり流れない。
万策尽きて放置すると軟化して最終的には流れてくれたようだが水洗トイレの許容量を遥かに凌駕する力量を備えたスーパープレミアムう○こがこの世に実在することを30年の時を越えて思い知る事になった。
ああ我が息子よ!
父はまた一つ人生の謎が解けたよ。
本当にありがとう、と感涙にむせぶのだった。
(写真は本文とは関係なくはないが当然ながらブツはもうない)