らをた広島

食べ歩きブログ

電人ザボーガー



2011年の日本映画。
大昔のお子ちゃま向けテレビシリーズのリメイク映画。
主演は板尾創路
初っぱなから新しい映画なのに昭和の香り満載でまるで子どもの頃に夏休み映画祭りとかでワクワクしながら映画館に出向いたのを思い出した。
板尾創路主演と言うこともありパロディなんかと思って見始めた。
CGは使われているもののチープでショボい雰囲気をおそらく意図的に漂わせている。
しかもかつての大映テレビのようにリキんでセリフを喋るクサい演技の連発だ。
主演板尾創路と言いながら後半になるまでずっと役者が違うしもうなんだか訳が分からない(笑)
内容をはしょったような都合よく適当な展開は昔の日活ロマンポルノのオマージュか?
そのほかにもたくさんのどっかで見たようなメタファーが駆使されて笑いのセンスがないと理解できずに観ているのが苦痛になろう。
そういった意味では好き嫌い別れる映画と言える。
後半は時が経ち中年になって世間ずれした主人公を板尾創路が演じてここからがこの映画の真骨頂だろう。
この作品の監督・脚本は井口 昇というAV上がりの新進気鋭のようだ。
全編それらしいお下劣ナンセンスギャグもあちこちに散りばめられておりもはやコレはお子ちゃま向けなんかじゃなくオリジナルの電人ザボーガー世代のオッサンがターゲットなんだろう。
しかしリメイク映画としてはこの手もあったのかと思わされこれはこれでよくできておりテンポも全体のまとまりも良い。
この監督はなかなか才能あるのかも知れない。
次回作に期待せずにはおれない。