焼肉専門すゑひろ屋
広島市中区中広。
中広を通る中広通りから中にはいったわかりにくい場所に焼肉専門すゑひろ屋がある。
しかしきょうび「すゑひろ屋」って表示したら「すえひろや」じゃなくて「するひろや」って若い人は読んじゃうんじゃないかな?
狭い路地に面しており駐車場はない。
だから近隣のコインパーキングに駐車する。
しっかしディープな場所にある店ぢゃのぅ~。
この日は17時くらいに来店したのだがもう先客がいた(笑)
連れてきてくれたヒトの話しによると日月休みで通常は14時くらいから営業をはじめて20時くらいには閉店してしまうという焼き肉屋としてのディープさはその場所だけではないようだ(笑)
店内はがらんと広い。
そして店を一手に仕切っているおばちゃんがいる。
このおばちゃんが強烈・・・いや凄い!(笑)
完璧にこの店を支配下にコントロールされてる(笑)
年季はいりまくりの店内にはなぜか「タン」や「カルピ」や「ロース」なんかの焼肉メニューがない。
あるのはキムチやマッコリくらい。
まあ予約してあるからお任せ的な内容なのかと思っていたらここにはメニューは存在しないのだそうだ。
おばちゃんの熱弁でタレではなく塩焼肉ミックスなるものに半ば強制的に決まった。
ビールもお願いしたのに出てくる様子もなくおばちゃんが黙々と厨房で作業しておられる。
ここまで仕切ってくださるともはや気持ちが良い(笑)
やっとこさビールがきた。
ココには生ビールなんてなくて最近じゃあまり見かけなくなった瓶ビール。
差しつ差されつのコップで飲むビールも悪くない!
10分くらいの作業の後にきたよ!
塩焼肉ミックス。
ごま油の香ばしい薫りが漂ってくる。
ハッキリ言ってどえらい量。
どうみても1キロはあるように見えるのだが実際にコレ1キロで4000円。
これを昔ながらのガスコンロで焼く焼く!!
当然煙りモウモウだ(笑)
この店は服を考えて突撃した方が良さそう・・・・
とにかく最大の特徴はタレがないことに尽きる。
長年の固定観念から最初は相当戸惑ったがさっきおばちゃんがやっていたのはこの肉に下味をつけていたのだった。
肉の種類はロースにバラ肉にタンにホルモン、豚肉とバランス良くあってどれもそんなに柔らかいワケじゃないが堅くもない。
それでもこのかすかな塩味のついた焼肉に次第に慣れてきてだんだん肉本来の旨味が分かることに気づいしまった。
箸休めのキャベツ。
驚くことにこのキャベツにもドレッシングとかはなくて塩味がつけてある。
おばちゃんの話しによるとここまで塩味にしていてもタレで食べる焼肉よりも遙かに塩分は控えめになるのだそうだ。
にわかには信じられないのだが最初から味付けしてあるので確かにタレの漬けすぎとかにはならんだろうな。
それにこの店は塩味をつけた生肉の持ち帰るが多いそうでたしかにコレならどこでも焼肉できるので作業が楽かも知れない。
オトコ3人に女性1人の4人で塩焼肉ミックスを2キロ、キムチにキャベツにビールしこたまのんで13550円也!!
これは安すぎる。
しかし凄い焼き肉屋が広島にもあったもんだ。
驚きというより衝撃だった。
単に塩の焼肉が旨かったってだけじゃなくこれからの焼肉の食べ方をのものを考えさせられてしまった焼肉専門すゑひろ屋だった。