らをた広島

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ドラゴン・タトゥーの女


印象的なオープニングはレッドツェッベリンがオリジナルの移民の歌のカバーで始まる2011年のアメリカ映画。
いまやジェームズポンドと言えば?って感じのダニエルクレイグ主演。
DVDで観た。
いわゆるサスペンス映画というジャンルに分類されるんだろう。
映画の冒頭からその画面が意図的に暗い感じに仕上げてあるのが気になったので監督を調べてみたらデヴィッド・フィンチャーってあの「セブン」を撮ったヒトのようだ。
なるほどそれならよくわかる。
舞台は極寒のスウェーデン
成りゆきで40年前行方不明になった身内を探すような依頼を受ける主人公。
早速過去の失踪に関わった人物に次々に会い話しを聞くがすぐに行き詰まる。
この物語は最初からこの主人公とは全く別のちょっと変わったの若い女性が並行して描かれる。
悪徳役人に非道な扱いを受けていたその女性の背中の肩口にはタイトルのドラゴンタトゥーが入ったいるからこの女性が関わってくるのは確実!
いつどうなるんかとワクワクしながら観ていた。
するとなんとなーく予想していたこの監督お約束のエログロいシーンが出るわ出るわ。
こりゃもしかしたらR指定
とにかくよい子達には見せちゃいかんだろう(笑)
この変わった女性がひょんなコトからペアを組む成りゆきもリアリティがあって感心する。
とにかくこの映画は久しぶりに時間を忘れてしまった。
2時間を超える長尺なのに謎が謎を呼んで息をもつかせない。
ジェームズポンドより遥かに等身大なダニエルクレイグは親近感すら覚えるがペアを組んだドラゴン・タトゥーの女性リスベットは天才的驚異的情報収集能力的を見せる。
これにより聖書の内容に絡めた猟奇的な連続殺人事件との関係を紐解いていくことになる。
かなりエグいシーンも出てくるがトータルとしては非常に良質なサスペンスと断言できる。
このリスベットの女優さんルーニーマーラ(実際はかなりキレイなヒトだと後半わかるのだが)は眉毛もなく顔面ピアスしていてかなり怖い(笑)
この浮き世離れした過剰感なまでの演出が映画におどろおどろしい緊張感を与えておりよく考えてあるなーと思わずにはいられない。
息をのんでずっと観ていた謎解きはやっぱりグロくてここまで徹底してやればもはやアッパレといいたくなるほど。
エログロの果てに待ってるほろ苦く切ないラストもとにかく素晴らしい。
このデキなら続編を期待したいところだがどうなんだろう?
今年一番のデキかな?