餃麺しら石(周南市)担々麺
周南市の餃麺しら石。
ここはラーメン屋じゃなくて中華料理屋。
周南市の繁華街に立地するために駐車場はない。
しかも日祭日定休の夜18時から営業ときたもんだ。
だから無理くり平日の夜にこうして訪ねてくるのだった。
こちらの大将は山口グランドホテル内の随園という中華料理のお店で腕をふるっておられた方のようで上品なその味に魅せられてお客がやってくる。
場所柄酔っ払い客の〆的な使われ方が多いのかも知れないがちょっともったいないくらいの繊細さが売りといって良いだろう。
おそらくはもうすぐ80歳になられるんじゃないかとお見受けするがしっかりしておられる大将。
この日も子どもも含めて7人で一気にお店に突入していろいろ注文したが見事に捌いておられた。
噂で聞いたのだがこのしら石の跡継ぎがおられないようでもしかしたらこの大将が引退されたらこのお店も自動的に閉店になるかもしれないとのこと。
嗚呼神様、それはあまりにももったいなさすぎる!
店内は中華料理屋って言うより喫茶店みたいな感じでカウンターに小上がりのテーブルがみっつ。
けっこうな人数でもこなせそうな造りになっている。
メニューはいろいろあるがやっぱりしら石と言えば担々麺。
コレよね。
ここの担々麺を食べるためにやってきたのだった。
辛いのが苦手なよっしーが注文した五目スープそば780円
ちょっとだけいただいたが中華丼の麺バージョンみたいな感じと言えばわかりやすいかもしれない。
ちょっと甘めな味付けはなかなかええですのぅ~。
さてそしてコレが本命のしら石の担々麺780円。
これよこれこれ!!恋い焦がれた担々麺。
同行したラーメンヌてんとうむしさんが
「長い年月で尖ったところが全部削り落されたような坦々麺」
と表現していたがまさに言い得て妙だ。
麺はまあラーメン専門店じゃない中華料理屋さんのお約束でいわゆるコシがなく柔らかいくたくた系。
この年寄り向けとも言えるやわやわ麺も優しく受け止める辛いスープ。
最近はやりの花山椒に頼ることなくひたすら滋味深き辛さを追求するそのスープに感動することしきり。
何かに取り憑かれたように一気に貪り喰う自分がいたのだった。
はたと我に返れば目の前にカラの丼が・・・・
う~~ん最後の一滴まで上品さが続くのは凄いと思う。
正直な話し、この担々麺がいつまでご相伴にあずかれるのかダレも知るよしもないが矍鑠としておられる大将でもさすがに寄る年波には勝てないと思うのでできるだけこれからも頑張って周南市のここまで夜にコイツを食べに来ようと思ったのだった。