らをた広島

食べ歩きブログ

ラーメン専門店いのよし(鳥取県倉吉市)牛骨塩ラーメン

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ここは鳥取県倉吉市
広島からは中国縦貫道→米子自動車道を使って約2時半の道のりだ。
やってきたのはラーメン専門店いのよし
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こんな遠くまでわざわざ来た理由は一つ、ズバリ鳥取牛骨ラーメンだ。
そもそも牛骨で出汁をとるラーメンは全国的に珍しく鳥取県以外では山口県下松市・光市ぐらいにしか存在しないらしい。
特徴として・・・・
「牛骨出汁でとったスープを使用。
店舗によってスープの取り方に違いがあるが牛脂独特の甘みと香ばしさのあるスープが最大の特徴。
・スープは、牛骨出汁100%、豚骨や和風出汁とのWスープなどが用いられ、醤油味が基本。
・麺は、基本、中太ちぢれ麺。
・具はチャーシュー、メンマ、モヤシ、ネギなどシンプルなものが多くナルトではなくかまぼこを使う店が多いのも特徴。」
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鳥取県の「牛骨ラーメン」は戦後の発祥から50年以上存在してきたが地元では牛骨で出汁をとったラーメンが全国的に珍しいラーメンであるということは全く意識されていなかった。
一部、地元のラーメン愛好家には口コミで知られていたが2009年6月に鳥取県中部の牛骨ラーメンを応援する「鳥取牛骨ラーメン応麺団」が結成されメディアでも取り上げられるようになった。」
ということらしくどうやら最近まで埋もれた存在だったようだ。
このある意味地域限定牛骨ラーメンを堪能してやろうと今日はクルマに乗せて貰って4人でこの地にやってきたのだった。
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お店の前に入れにくくて出しにくいがけっこうな台数が入る駐車場を持っているのでクルマで行くのには問題は無い。
店内は入ってすぐに厨房と3人だけのカウンター、奥にちょっと広いテーブルと小上がりがあって思ったより収容人数が多い。
この日はちょうど正午前に着いたがお客で満杯、少しだけ待たされたのだが想像よりラーメンのメニューにバリエーションがあって考えるのに丁度良かった。
というのも牛骨ラーメンって1種類なのかと思ったがベースはどれも牛骨ながらココには「しょうゆ」「みそ」「しお」などなどあってどれにすれば良いのかわからんのだが無難にメニュー筆頭の「しょうゆ」がいいのだろうと4人のうち3人が「しょうゆ」にしたので自分は味の比較のために「しお」をお願いすることにした。
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ラーメン専門店いのよしの塩らーめん500円。
鼻腔をくすぐるなんとも良い薫り。
見た目もすがすがしい透明スープのいかにもの塩ラーメンだ。
スープは優しい塩味で香味油で若干のワイルド感はあるものの基本はあっさり上品に仕上がっている。
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麺はかなり独得。
なんというか歯ごたえも、もさもさした細めの縮れ麺。
まあこうでもないとスープがうまく麺に乗ってこないのかもしれない。
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メンマもなんていうか奈良漬けの古漬けみたいなクタッとしている不思議な味わいがある。
チャーシューは小振りのが一枚入っており牛骨スープと意外にマッチしているのに驚かされる。
あと広島ラーメンにも入るもやしがどうもデフォルトのようでこのやや太めのモヤシの食感がモサモサした麺との面白い対比を生み出していて最後まで食べ飽きさせない。
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こちらがラーメン専門店いのよしのしょうゆらーめん500円。
塩ラーメンと違って相当甘いスープに印象になる。
どうもこのあたりの醤油は薄口でしかも甘めの味になっているのかもしれないがさすがにメニュー筆頭だけあってこちらのほうがより牛骨スープを理解するのには適しているようにも感じた。
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がっつり完食。
ひとことでいえば牛骨入門に最も適したラーメン屋ってとこだろう。
ヘンなクセもなくすっきりあっさり仄かにだけどそれでもしっかり牛骨ラーメンのなんたるかとわからせてくれるラーメン専門店いのよしはさすがの人気店の貫禄満点である。