らをた広島

食べ歩きブログ

島宿あこう(呉市蒲刈町向)海の幸フルコース

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梅雨の合間の晴れの日。
仕事を早仕舞いしてバイクで安芸灘大橋を渡って蒲刈までやってきた。
蒲刈から上蒲刈に渡って向をちょっと通り過ぎたあたり。
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島宿あこうがある。
安芸灘大橋を渡ると至る所にここの案内看板がたっているので迷うことはまずないだろう。
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簡単にひとことで言えば魚料理自慢の民宿だ。
オーナーのご夫婦が暖かく迎えてくれるのだがこのご夫婦、味があってなかなか笑わせていただける。
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田舎だから駐車場はたんまりある。
バイクはこんな屋根付きにどどーんと真中におかせてもらっていいのだろうか・・・(笑)
今日は実は中学生の頃からの同級生4人での飲み会。
いつもは呉市街でやってる飲み会を今回はこの民宿泊まり込みでやってみようという試験的な趣向となっている。
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風呂はこんな感じ。
基本的に家族風呂のようだ。
本来なら展望浴場だから目の前に瀬戸内の島々が見えるハズなのだがいかんせん真暗でなんもみえんし(笑)
個人的には熱いお風呂が苦手なのでお湯の温度もう少し低めが好みかな・・・
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夕食に宿泊する部屋とは別室の食堂に移動する。
厨房のすぐ横にあってけっこう広いしお酒もたんまり入ってる冷蔵庫もあってなかなか雰囲気が良い。
まずは瓶ビールで乾杯!!( ^_^)/□☆□\(^_^ )
いやいややっぱりこれがなくっちゃはじまらないわな。
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・・・と油断していたらいきなりきたよ!本命のお造り。
しかもナント天然あこうマゴチ真鯛のどえらいのが。
あこう(キジハタ)
・一般的評価
高級魚。
スーパーなどで買える魚ではない。
料理店などで出されるもの。
地域名が多く、本種を認識することは難しい。
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・味わい・栄養 味の評価/★★★★=非常に美味
旬は春から夏
白身で身が締まっていて硬い。
旨みがあって、食感がよい。
粗(あら)などから良質のだしがとれる。
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・食べ方 関西では夏に薄造りにして楽しむ。
「アコウの薄造り(刺身)」だ。
この場合、活けでなければうまくない。
ポン酢や柑橘類を落とした醤油が合う。
粗(あら)は潮汁にするとうまい。
鍋物、しゃぶしゃぶ、煮つけも美味。
ムニエル、フライ、グリルしてもいい。
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要は滅多にお目にかかれない高級魚ってわけだ。
これをここのお手製ポン酢で食べるのだがもはや崇高すぎて自分らには理解不能な世界。
だけどこんなに天然真鯛の刺身が霞んで見えたのは生涯初めてのデキゴトだったのは間違いない。
いきなりこれだけで2万くらい取られても文句言えないその内容にびっくりした。
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ど派手な魚に目を奪われがちになるがこんな地味な総菜もきっちりあるのがよく考えればスゴイ。
酢の物なんてホンマに素朴ではあるが家庭の味とは全然違う本格的なモノ。
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だけど次々にでてくるこの豪華絢爛な魚料理の数々よ。
このエビなんてまるごと食べられるように焼いてあるし煮物もはんなり薄い上品な味付け。
単に素材がいいだけの素人料理とは完全に一線を画すデキだ。
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アナゴの天ぷらになんの魚だったか忘れたがグラタンまで飛び出すか??フツー。
和食がずっと続いていたのでこういう予想だにしない変化球もまたコレ楽し(笑)
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ここからコースは佳境にはいってくるのかこれでもか!とばかりにでてきたのは鯛そうめんだ。
小さめの鯛ながら旨みは充分すぎるほど。
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ずっと前に置かれていた1人用コンロに火が付けられ土瓶が乗せられた。
まさかこんな季節に松茸の土瓶蒸しもあるわけないし・・・
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コレが何とアナゴの土瓶蒸しだ。
よく考えたらこの辺もアナゴの名産地だったな~。
まさに今が旬のアナゴの土瓶蒸しがこんなに美味かったなんてホント知らなかった。
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こっくり味付けしてある自家製の漬け物にちょっと柔らかめに炊いてあるご飯で〆になった。
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だけど最後にトドメのデザートのコーヒーゼリー
お腹ははちきれんばかりでもうどうにでもして状態。
めちゃめちゃ満足でんがな。
このあと4人が泊まる部屋に帰って二次会。
さっきの食堂の冷蔵庫は解放してあって足りなくなるとここに来て勝手にお酒取って自室に帰って呑むシステムだ。
なんだかんだで12時くらに就寝。
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翌朝はコンフェデレーションズカップがあったので早朝に起床。
二日酔いのアタマをさすりながら4人でテレビでサッカー観戦。
6時半には試合も終わって朝食だ。
これがまた凄いのよ。
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イワシ塩焼きを中心にご飯のあてがズラリと並ぶのは普通よく見る光景ではある。
特に女将さん手作りのだし巻きは特筆モノの旨さだった。
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だがしかし!!この朝食の主役は紛れもなくこの前日のあこうのアラで取った出し味噌汁。
もはや味噌汁というより高級潮汁。
アラも入っているがこれがまたぐりぐりのグミのような食感で格別よ。
鍋に満杯に入っていたこの味噌汁も4人で一気に平らげてあっという間に空っぽになっていた。
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島宿あこうであこうにやられまくった島の夜だった。
海の幸フルコース+展望浴場+宿泊+朝食で全部で一人当たり税込み10,500円也。
酒代は別になるが4人(うちひとりはそんなに呑まない)でビールと黒霧島がっつり呑んで8,000円程度だからよっぽど大酒飲みじゃないかぎり全部で一人当たり12,000~13,000円であがることになる。
魚が苦手なら別だがこんな超高級魚をたらふく食べられてお酒を浴びるほど呑んで騒げる希有な民宿がこの値段ならじゅうぶんに納得だと思った。
ハイシーズンの7月~8月は予約が取れにくいそうだから注意が必要だ。