らをた広島

食べ歩きブログ

くれまち珈琲とうせんば(呉市本通り7丁目)

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呉市医師会病院のすぐよこにあるくれまち珈琲とうせんば
完全に裏通りにあって偶然ココを見つけるなんて絶対にあり得ない。
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お店は古い民家をそのまままるごと店舗として使っているようだ。
建物横に駐車場があって一階は厨房とカウンター、奥にはテーブルとトイレがある。
これだけだと4人くらいしかはいれないのだがソコは民家、二階に和室があるのだった。
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土足で階段を上がってここまでくると畳なので靴を脱がないといけない。
窓にはすだれとかんたんな間仕切りがあってローコストで落ち着いたレトロな座敷ができあがっている。
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照明は当然ながらハダカ電球でこれはとっても雰囲気がある。
「レトロネルドリップ・自家焙煎珈琲・豆売りのお店。
郷愁を誘う癒やしの一杯を・・・
"とうせんば"は呉市朝日町にある隠れ家的な喫茶店です。ネルドリップで一杯づつ丁寧に至高の一杯をお淹れてしています。」
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なるほどなるほどこれは相当なコダワリがありそうだ。
50台とお見受けしたマスターが1人で全て切り盛りされているのでゆっくりしにココには来た方が良いだろう。
時間が無いときなんかは待たされるのでいらいらするかもしれない。
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そもそもとうせんばってどういう意味??
広島県の5つの都市の中のひとつである呉市は、三方を山に囲まれ、一方は海が開けた、いわゆる盆地の小さな街である。
戦時中の呉市は海軍の軍港があったり、海軍工廠があったりで一般の市民に加えて、軍人工員等あわせて26万人以上にも膨れあがったこともあったようだ。
この呉市に曙町というところがあって、この曙町は一丁目二丁目三丁目とあって「とうせんぼ」とも呼ばれていた。
ここは商店がびっしりと建ち並ぶ商店街で、夕方の買い物時ともなると人・人・人でごった返し人と人との合間をくぐって、人をかきわけてやっと通れることができるので「とうせんぼ」から「とうせんば」と呼ばれるようになったのだ。」
とうせんばと私: 広島・呉幻の商店街。
著者: 杉山津矢子
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そのとうせんばブレンド400円。
もれなくクッキーがついてくる。
さすがは自家焙煎+ネルドリップだけあって薫りはこれまでにおいそれとは体験できない崇高なモノ。
気品に溢れた苦みのなかの僅かな酸味がここの特徴なのだろう。
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呉と言えば実はうまいバターケーキのお店があるのが知られている。
おそらくはそこのお店のバターケーキにメープルシロップをかけた一品。
これはブラックコーヒーにめっちゃあいまんがな。
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ここに入った時だされた水が旨かったので自分はアイスコーヒー600円をお願いした。
ホットよりかなり時間がかかって提供されたってことは濃度高くネルドリップしてから氷をいれて冷やしたってことになる。
手前のがフレッシュとシロップ。
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まず最初にストレートでいただいたがこれがホンマさっき飲んだとうぜんばブレンドのアイス版だというのがよくわかる。
濃度の違いか若干ライトに感じられるが紛れもなく酸味を隠し味にしたような独得なコーヒーはおそらく一旦ハマルと他のが飲めなくなるほどの嗜好性を持ってるんじゃないかな。
豆売りもチェックしてみたがけっこうリーズナブルで良さそうだ。
まさに文字通り隠れ家のような喫茶店、とうぜんばは脳裏に要研究印をつけてから店を後にした。