らをた広島

食べ歩きブログ

自家焙煎珈琲 松珈琲(東区光町)

ま1
自家焙煎珈琲 松珈琲
この松珈琲は自分にとっては特別な存在だ。
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今からもう20年近く前になるが自分はこの光町に勤務していたことがある。
その勤務先と広島駅のあいだにあったこの松珈琲でしょっちゅうコーヒー豆を買っていたのだった。
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当時もう既にココは喫茶店ではなくコーヒー豆焙煎・販売店であったが常連客に無料でコーヒーを飲ませてくれたものだった。
その勤務先を退職してからもこの店の近くに来るたびにコーヒー豆を買っていたのだったがいつの頃からだったか閉まっていることが多くなった。
ま3
当時から失礼ながら高齢にお見受けしたご夫婦で営まれていたお店だったしインターネットにもここの情報は皆無に近くてっきり閉店したものだと勝手に決めつけていた。
そんな時たまたまここの近くに来た時未だに松珈琲の看板があるのかと思って中を覗いたら人影が。
ま2
まさかと思って正面に回って店内に入ったら懐かしい光景が・・・
そしてお店の奥の焙煎機にのところに懐かしい大将が作業しておられるじゃないの!!
流れた時の長さに応じて当然の変化はあるものの間違いない以前と同じ松珈琲のあの大将だ。
「あの~コーヒー豆を頂きたいのですが・・・・」
「今は月に1日と15日しかやっとらんのよ。そこあるのはサンプルじゃけ~」
と申し訳なさそうに話された。
なんと月に2日だけ、それも「1日」「15日」のそれも14時から18時までの4時間だけの営業になっているようだ。
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かくして1日を待ちに待ってようやく手に入れたよ!古の松珈琲。
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以前は奥様と思われし高齢な女性が接客をやられており大将は寡黙に焙煎をされていたが今は大将おひとりでされているのかな?
それと今は「松ブレンド」と「新松ブレンド」の2種類のブレンドコーヒーだけになっているようだが自分は以前にこの店で「グァテマラ」や「マンデリン」などのストレートコーヒー豆のことを教わったものだ。
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コーヒー豆には丁寧な添え書きがあって旨いコーヒーの淹れ方が書いてある・
これも変わってないな~(笑)
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15年ぶりくらいにご対面した松ブレンド
もう会えないかと思っていたので感激もひとしおだ。
相変わらずの深煎りで黒いダイヤのような素晴らしい照りをしている。
これをデロンギのコーヒーグラインダーで粗挽きにしてペーパーフィルターで淹れる。
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とにかく懐かしい。
香ばしい薫りが鼻腔全体を支配するのだがそれはもう一種の快感だ。
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そうそう!!
これをきっかけに自分は深煎りコーヒーの世界に引きずり込まれたのを思い出した。
あれからは浅煎りが飲めなくなったっけ。
いやいややっぱり他とはかなり違う世界がそこに確かにある。
嗜好品の世界だからもちろん好みで左右されて良いとは思うのだがこの松ブレンドが自分のなかのコーヒーの基準であることはおそらく一生変わらないと確信した一瞬だった。
松珈琲の大将が頑張られているうちは自分もなんとか頑張って買いに通って行こうと誓ったのだった。