春夏冬-あきない-宮島口店(廿日市市宮島口西)トマトのつけ麺
春夏冬と書いてあきないと読ませる店があたらしくできた。
まあそのへんな名前はともかくとしてここの店舗は最初はばくだん屋だったのだがいつのまにか藤原ラーメンってのに変わって今度はめん家春夏冬宮島口店になったというわけだ。
まさに猫の目のように目まぐるしく店舗が入れ変わる印象がある。
岩国市にも同名のラーメン屋があるようので支店ということになるのかもしれない。
どうやら開店してまだ間がないようで業者からのお祝いの観葉植物があちこちに並んでいる。
スタッフも教えるヒトと教えられるヒトに分かれているようで誘導も辿々しい。
店内はよく言えば明るくポップだが悪く言えばケバくて落ち着かない。
こんな場所でターゲットを若い層に絞っているのだろうか?
自分はカウンターに通された。
他にもテーブル席もたくさんあって店内はゆったりしていてとっても広い。
大きな駐車場もあるし相当数が収容できそうだ。
メニューは筆頭がなんとトマトラーメンだ。
それにトマトつけ麺というのもあって塩ラーメン、しょうゆラーメンも一応あるようだがとにかくここはトマト押しメニュー展開店のようだ。
まぜそばも用意しているようだがとにかく個性的というかキワモノというか広島にしては珍しい変化球系が得意なラーメン屋ということのようだ。
「それならとことん」ということでトマトのつけ麺をお願いした。
オーダーして待っているとパルメザンチーズと胡麻がでてきた。
トマトつけ麺はどうやらこれを入れるといいらしい。
それになんとサラダが食べ放題と言われたのでセルフで取らせていただく。
サラダ食べ放題は嬉しいがドレッシングがないんかいの?って思っていたらどうやら忘れていたようで慌ててこんなにたくさん持ってきてくれた。
それとトマトつけ麺にはタバスコがあうと教えてくれたのだがさっきのパルメザンチーズと胡麻とタバスコ全部入れたら味が変わってしまうんじゃないかな??
などど思っていたら先に来たよ!トマトスープ(温)
これは温かいのと冷たいのが選べる。
しかしなんていうかもはや瓶詰めトマトピューレの薫り。
トマトのつけ麺(並)750円ー開店セールだから200円引きらしい=550円。
ちなみに麺も温かいのと冷たいのが選べるのでこれは冷たい麺。
なんだかいろいろついていて豪華やのぅ~
しかしこれはかなり個性的だ。
いままでにみたことない初めての組み合わせではある。
薬味とおぼしき野菜と鶏肉をトマトスープにいれる。
ほんじゃ遠慮無くドバっと麺をつけて食べるとオリジナリティ溢れるルックスとは裏腹になんとなく想像していた通りの味が展開される。
麺は平打で歯ごたえはまああって悪くはないがつけ麺にするにしては主張が弱い。
トマトソースは相当濃厚で粘度もあるのだがそのせいで最初から熱く感じない。
はっきり言ってベーススープが弱くトマトピューレの酸味が強調された酸っぱいだけのスープは春夏冬(あきない)って店名の割にはすぐに飽きてしまって即パルメザンチーズやタバスコを入れないと楽しめない。
ぶっちゃけた話、つけ麺にしてしまう意味がよくわからないのだった。
そもそもラーメンに対してつけ麺ってより麺の美味さを強調するために存在するもんだと思っていたからこれだったら「つけ麺にするためにつけ麺にしました」みたいな希薄なコンセプトが透けて見えてしまっている。
今回はオープン記念なのか200円引きだったからまあこれでもいいのかもしれないが本来の価格である750円ってのはやっぱりお高いように感じる。
トマトラーメンが売りっていうのは着眼点としてはなかなか面白いし楽しみではあるが全体に安易に作られたのが客からわかってしまうのはやや残念だ。
今度はこの店イチオシのトマトラーメンを食べに来てみるかな。