ねこまたぎコイン通り店(佐伯区五日市中央)
ねこまたぎコイン通り店。
かつてあちこちに支店があったねこまたぎではあるが今はここと本店格の佐伯区役所前店だけなのかな?
もともと隅の浜にちょっと高級な居酒屋としてねこまたぎは誕生して徐々に支店を増やして佐伯区役所前の本店を移してしばらくは比較的羽振りの良い客層を中心に非常に繁盛していたのだが理由はよくわからないが途中から「~時間幾らで飲み放題」といった激安路線に変更。
当然客層は変わりだんだんチェーン居酒屋のような雰囲気になってしまったため自分などのおっさんはなんとなく足が遠のいてしまった。
まあデフレの影響ってのもかなりあるとは思うがやはり店舗を一気に増やした事が経営を直撃したように見えなくもない。
それが証拠に均一料金になった料理はそれまでのオリジナリティ溢れる内容はすっかり影を潜めどこにでも転がっているような普通のものに変更されたしセット料金の場合ビールが発泡酒に変更されたり(ビールにするとセット料金が跳ね上がるシステム)とにかくややネガティブな印象が多い居酒屋にだんだん変貌を遂げていったというイメージが有る。
すっかり店舗を減らしたねこまたぎではあるが店内に入ると本店におられたハズの大将がこのコイン通り店におられた。
このコイン通り店は今は「ねこまたぎ」の看板を掲げているが系列のギョウザの店だったと思えば激安ラーメン店だったりといろんな変遷を経ているので最もコンセプトが「ブレた」典型店でもある。
今は激安はやめているようだが「~時間幾らで飲み放題」セットメニューは健在のようで今も若い人をターゲットにしているのかもしれない。
オープン以来の名物料理あげもちおろし。
ネーミング通りのもちを揚げておろしをのっけたものだが、たしかにオープン当時からこのメニューはあったがもっと大きかったような気もする。
あとこのねこまたぎで目立ったのが鶏の唐揚げの充実。
同じ唐揚げに塩・醬油・おろしポン酢・キムチ・タルタルソース・和風・・・・何種類あるかわからんくらいだ。
いくつか唐揚げを頼んでみたがタレを変えるだけなのでなんとなく安易というかそれほどのもんでもないような気もする。
かつてはこの一口ギョウザ中心に店舗展開していたのだが今では通常メニューのひとつになってしまっている。
ギョウザとタレは普通でが自家製ラー油はなかなか美味かっただけにちょっと惜しい感じがある。
それよりも残念だったのがこのしらす雑炊。
ぶっちゃけ白飯にちりめんイリコいれて和風だしをぶっかけただけなのだがこれで350円ってちょっとあり得ない。
かつてのねこまたぎを知る身としてはなんだかすこし悲しくなってしまった。
デフレからインフレに突入した昨今、いつまでもこういうやり方ではちょっとつらいんじゃないかな~と思いながら予定より早く店を後にした。