味噌らーめん専門店・みそ丸。
ここは非常にわかりやすくしかもアクセスがしやすい。
新しそうな幹線道路にある「おいしい広場」っていう飲食店が集まっている郊外型のショッピングモールのような立地。
クルマは何台駐められるかわからんくらいの広大な駐車場があってここの他にも何件かが軒を連ねている。
店名からしてこの店のコンセプトがはっきりわかって非常に好ましい。
個人的にはなぜか長野県と言えばなんとなく味噌のイメージがあってどうしても味噌ラーメンを食べないといけないような気がしてしまっていた（笑）
郊外店だけあって店内は広い。
厨房の横に大きなカウンター、後には半個室のようになっているテーブル。
これは完全に家族客を意識している店内になっているのがわかる。
大将がひとりに女性従業員が３人程度の体制だ。
ズラッと味噌らーめん中心のメニュー展開で餃子まで味噌餃子になっている徹底ぶり。
どうでもいいことではあるが大将の「いらっしゃいませ～～ぇ⤴」「ありがとうございました～～ぁ⤴」っていう語尾を異様に伸ばして最後に上げる独特な言い回しがしばらくアタマの中から離れなかった（笑）
究極の味噌らーめんと銘打たれた味噌丸720円。
味噌は大吟醸信州味噌ってのを使っているようで「原料は厳選された国産大豆・国産米を使用し手間暇をかけ天然醸造された深い味わいが特徴の信州味噌です。」と説明されている。
なるほどこの奥深い薫りはその証拠と言うわけだ。
太めのやや縮れた黄色麺は味噌らーめんには必須と言えるものでこの相性は悪くない。
歯ごたえもよくある味噌らーめんのようにゴムみたいな感じのものではなくどちらかと言うと柔らかい触感でこれっちのほうが塩梅がいいかもしれない。
普段なかなかお目にかかれないほどのぶっといメンマ。
たしかにこういう豪快なメンマじゃないと味噌らーめんの場合はその存在感を失ってしまうだろう。
チャーシューにしても同様でゴツくてぶっといが入っていて脂分たっぷりの濃厚タイプは食べごたえがある。
ここの味噌らーめんの主役は当然ながら味噌スープではあるのだが大量投入されたこの炒められていない野菜たちの主張も負けてはいない。
いやこれが野菜をしっかり炒める北海道の味噌らーめんとの決定的な違いを生んでいるようで信州味噌らーめんと言えばいいのか独特な風合いを醸し出すのに成功しているのだろう。
勿論味噌の違いもあるのかもしれないがその大吟醸信州味噌が特別他の味噌らーめんに対して優位性を持っているとは自分には思えなかったのも事実だ。
味噌らーめんは全部「味噌」に塗りつぶされてしまうような感じがするのであまり良い印象がないのだがここのはなかなか面白い味噌らーめんなんじゃないかな。
