らをた広島

食べ歩きブログ

一久 新川店(宇部市)

いっ1
一久 新川店
宇部市のラーメンが独特なのはなんとなく知っていたが調べてみて初めてよくわかった。
いっきゅ01いっきゅ02
ひとことで言ってしまえば「久留米系豚骨ラーメン」。
強烈な豚骨臭が漂う濃厚なこってり系トンコツと思っていいのだろう。
いっきゅ07いっきゅ04
その代表店が「三久」「三平」そしてこの「一久」ということだそうで外部の人間から見ると店名が似通っていて非常に紛らわしい。
いっきゅ05いっきゅ06
だからお店の前からとんこつ臭が充満しており店内に入る時は覚悟して最初は口呼吸せねばならんのだろうと予想してたが店内外ともそんな無粋な香りは全くない。
気合入れて来たから少々拍子抜けしてしまった。
いっきゅ03いっきゅう1
もしかしたらそんな前時代的な獣臭みたいうなのはさすがに淘汰されてきたのかと思っていたらテーブルに置いてある毒々しい赤い色を発して前時代的自己主張している紅しょうがを見ながらそれはそれでちょっと寂しい思いが胸をよぎった。
いっ2
3分くらいで来たよ!一久 新川店のラーメン550円。
ラーメンが来るやいなや強烈な豚骨臭が押し寄せてくる。
油断していたからもうそれはむせるくらいに・・・
だけど鼻が曲がりそうなタイプのそれではなくどっちかというとクサ心地よい感じとでも言えば良いのか微妙な臭さではある。
いっ3
麺は博多とんこつとは比較にならんほど太めでざっくりとした食感は独特だがなんだが伸びてるみたいなくったくただ。
久留米系を知らない自分にとってはなるほどこれはかなり強烈ではあるが不思議と拒絶反応は起きない。
気が付くとするするとスープまで啜りながらなにかに取り憑かれたように食べ続ける自分がいる。
いっきゅ10いっきゅ09
少し塩辛いメンマにそれほど自己主張しないタイプのチャーシュー。
これらは強烈なスープの邪魔にならんように脇役に徹しているかのうようだ。
いっ4
それに反してこのスープに抗うように個性を発揮しているのが青ネギ。
時期的なものなのか意図的なものなのかはっきりはわからないが目が覚めるほどに辛い。
だがコイツの功績でこの濃厚スープを飽きさせないどころかグイグイ全部飲んでしまいたくなるほどにその激しい個性を脳裏に刻みつけてしまうかのようだ。
いっきゅ08いっきゅ11
店内は大将と若い女性のホールスタッフのふたり体制でカウンターだけなのだが自分が食べ終わる頃横の席に祖父母に連れられた小学5年生くらいの女の子が躊躇なく「大盛りラーメン」を注文していたのにちょっとびっくりした。
こんな強烈なラーメンを幼少の頃からソウルフードにしていたら通常のラーメンでは物足りなくなってしまうんじゃないかとどうでもいいようなことを心配して店を出たのだった(笑)