らをた広島

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プロ野球交流戦 広島対オリックス

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呉二河球場で開催されたプロ野球交流戦、広島対オリックスを観戦してきた。
連敗中の広島はパリーグ首位オリックスに歯が立たずシャットアウト負けだったが久しぶりに楽しめた。
その理由は相手の監督が元広島の森脇浩司さんだったからだ。
ネットで調べてみたら...
1978年のドラフト2位で近鉄バファローズに入団。
1984年広島カープへ移籍。
1987年南海ホークスへ移籍。
1996年現役引退
(実働15年 通算843試合244安打)
いおり1
1997年ダイエーホークスコーチ就任。
2003年ダイエーホークス二軍監督。
2006年王ソフトバンク監督代行
2007年ソフトバンクコーチ
2009年ソフトバンク退団
2010年野球解説家
2011年ジャイアンツ二軍コーチ
2012年オリックスコーチ→途中から監督代行
2013年オリックス監督
いおり2
となっていて広島カープでは3シーズン過ごされたようだ。
正直なところレギュラー選手ではなかったのでどちらかというとプレーヤーとしてよりもあの津田恒美投手の親友のイメージが強い。
森脇浩司監督自身の結婚式には他界した津田投手の席も用意してキャンドルサービスを行ったエピソードはあまりに有名だ。
だがそれだけにプロ野球の一軍監督に代行ではなく正式に就任されたときは少々驚いた。
日本のプロ野球ではスター選手でないと監督になれないことがほとんどだ。
いおり4
かつては上田利治監督西本幸雄監督のような現役に全く実績がないのに名監督になった人もいたが昨今ではあまり例がない。
メジャーリーグではスター選手の監督はむしろ少数派のようで
「多くの監督は、現役時代、十分な実績を残していない。“マイナーの主”みたいな成績の人も多い。彼らは、引退するとマイナーのコーチや監督からスタートして選手と同じようにMLBを目指すのだ。マイナー時代の勝率はそれほど高くない。これは、戦力的に未整備の弱いチームの指揮官になって2、3年で立て直すという課題が与えられるからだ。初年度4割5分、2年目5割、3年目5割5分くらいに勝率を引き上げていく。手腕を認められると、今度はMLBのコーチとして修業を積む。さらにAAAで1,2年監督業の仕上げをして、それからMLBに上がるというのが基本的な形だ。だから短くても7~8年はかかる。」
引用
いおり3
要は当たり前のことではあるが選手としての素質と監督としての素質が全く異なるコトを意味している。
サッカーの世界では指導者の育成の考え方がしっかりしているようで今の日本代表監督も現役時代さしたる成績を残しておられないようだしそんな監督も多数存在するのが現実だ。
だけど現在の日本のプロ野球ではスター選手からコーチ経験なしで監督になることはあってもスター選手以外は何年下積みしても監督になることがまず出来ない。
そんなハンデを森脇監督は様々な巡り合わせによるチャンスをモノにして克服して監督の座をもぎ取ったと言える。
いおり5
交流戦も上位に食い込んだ今年のオリックスの好調は決して偶然ではないしラッキーなだけでもない。
これからも森脇浩司監督にどんどん実績を残してもらえると日本プロ野球でも選手と監督の人材育成・ブレイクスルーになるかもしれない。
そのためには現役として不幸な怪我や才能の限界に見舞われても指導者として素質ある人材を発掘・育成するシステムを構築する必要があるだろう。
そうなると将来的にメジャーリーグチームの監督が日本プロ野球育ちの日本人というのも決して夢ではないと思う。