
大阪の天神橋筋六丁目から横道入って中崎町へぬける狭い商店街にある中華そば いぶき。
商店街の中の店なのでクルマでは来ることは不可能だ。


今日は大阪で息子と飲んだ帰りにちょっとココに寄ってみた。
なんせ自家製麺+イリコラーメンで有名なお店だと言う情報をキャッチしたからだ。

店内はそんなに広くなく左奥に厨房とカウンター手前にテーブルが2つといった感じで若い大将が一人で切り盛りされている。
昼だとかなり混雑しているお店のようだが夜はさすがにそこまではなく待つことなくテーブル席に通された。


基本メニューは「中華そば」「しおそば」「つけそば」でよくわからないが醬油・塩に分けられているのかな?
壁にはおそらく夏限定の「冷やしイリコそば」があちこちに貼ってある。


最初に来たのは息子が注文した「中華そば700円」。
醬油ラーメンなのかこれだけではよくわからないがテーブルの反対側からもイリコの薫りが漂ってくるがね。
これは凄そうだ。

そしてそれから遅れてやってきた冷やしイリコそば780円。
その名の通り冷たいラーメンなのだがこの冷たくなっているスープからもイリコの芳ばしい薫りが立ってしまっているくらいだからその濃度を想像することができてしまう。

ブリブリの自家製麺。
冷たくなっているのもあるがコシが凄まじく歯が悪いと楽しめないくらいだ。
だけどこれはあくまでも「コシ」であって決して麺が硬いわけではない。
しかもその凄まじい「コシ」が食べ終わる最後まで続くもの不思議だしある意味驚愕ものだ。


薄く切られたメンマとこういう冷製ラーメンにはよく合うワカメがコイツの「和風度」をさらに押し上げている。
だけ煮玉子を含めこれらは徹底的に脇役になっておりイリコの邪魔をしないように配慮されているのがよくわかる。

チャーシューは豚ではなく鶏だ。
これはこれでも悪くはないがややパンチに乏しい割に冷やされているからかちょっと雑味が感じられてしまったのが残念だ。


それと彩りに添えられているだけなのかもしれないがスダチもほとんど意味をなしていないのならば浮かせる必要はないような気もする。
だけどそれは相当ハイレベルなイリコラーメンもあったもんだ。
中華そばよりも発想は冷やしイリコそばの方が面白いと思うが中華そばの方が少しだけ洗練されているように自分には感じられた。