
徳島市から少し南に行ったところにある小松島市。
ここは徳島ラーメンの中では白系の店が多い地域のようでこの岡本中華もその中の一軒ということになる。


店舗の前と横にとにかく呆れるほどたくさんの駐車場。
これって田舎だからってのもあるがそれだけ四国が車社会だってことを表しているように思う。


ここも人気有名店のようで店の前のノートに順番を書いて待つことになった。
でも案外早く名前を呼ばれて入店し相席ではあるがテーブルに座ることがデキた。
ここはいのたに本店と違ってどうみても主な客層は地元民であることは間違いない。


テレビに何度も紹介されているようで壁には有名人の色紙だらけ。
店内はそれほど広くはなく収容人数も20人そこそこだろう。


スタッフは若い女性が多いようだがてきぱきと押し寄せてくる客を手際よくさばいているのが印象的だった。
徳島ラーメンのルーツは小松島市の白系でしかもこの昭和26年創業の岡本中華こそがそれだとポスターに書いてある。
どれがルーツでも構わないが白系とんこつが茶系とどう違い、また九州のとんこつとどう違うのかは非常に興味ある。

ややピントが甘いのはご容赦いただきたいのだがこれが岡本中華の中華そば550円。
メニューには生たまごオプションが存在するが周りを見渡しても肉入りを食べているヒトは数人居はしたが、生たまご入りはダレもいない。
ぱっと見は博多とんこつラーメンのようではあるが紅しょうがやキクラゲはないかわりにもやしがあったりとけっこうな差異がある。

麺はやはり太めでモサモサした食感が印象的だ。
どうやらこれが徳島ラーメンの特徴のようで個人的にはすぐ伸びてしまう博多の極細麺より好ましいと思う。

チャーシューは小さいのがパラパラっと入れられている程度であまり存在感を発揮しているタイプではない。


徳島ラーメンのアイデンティティともいうべき生たまご入りもメニューにはあったが自分のみたところ注文しているヒトは皆無だったのでやめておいたがもしかしたら「徳島ラーメンには生たまご」っていうキャッチフレーズはもしかしたら間違っているのかもしれない。
この白系とんこつスープは簡単にいえば長崎ちゃんぽんのスープをもう少し香ばしくしたような感じでそれほど目新しいとも思わない。

だけどここのラーメンは値段と言いおそらくココ小松島市の標準的なラーメンと考えて良いのかも知れない。
だとしたら昔ながらのオールドタイプのラーメンであることは間違いない。
少しづつ徳島ラーメンが見えてきたような気がした。