らをた広島

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ホンダコレクションホール(ツインリンクもてぎ)

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栃木県にやってきたのはこのツインリンクもてぎ内にあるホンダコレクションホールを見学したかったからだ。
ホンダ31
むかしのWGP鈴鹿サーキットで開催されていたころはよく観戦に来たものだがツインリンクもてぎに変更されてからは遠くてなかなか観戦できなくなってしまった。
ホンダ28
自分のイメージではホンダは読売ジャイアンツの如くとにかくレースで強くあり続けてくれることが最も肝要だと思う。
特に2輪レースでのホンダは他がなくとも成立するがヤマハ・スズキ・カワサキはホンダが参加していなければ勝っても意味がないほどの存在感を放っていると思う。
ホンダ02
自分はF-1はそんなに詳しくないがあのバブルの頃のF-1ブームはまっただ中にいた。
テレビで中継されるのを録画してまで観ていたもんだ。
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中でもこのマクラーレン・ホンダの日の丸にも見える紅白の車体はさすがに自分らの世代で知らない者はほとんどいないんじゃないかな。
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特にこの「セナ」のネーミングの入った車体はさすがにグッとくるものがある。
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他にもその鬼気迫るアグレッシブなドライビングで人気があったナイジェル・マンセルの駆ったウィリアムズ・ホンダ。
ホンダ25
そして日本人初パーマネントF-1ドライバーとなった中嶋悟ロータス・ホンダまで展示してあるなんて涙モノだ。
ホンダ01
4輪コーナーはこれくらいしかよくわからないのでそそくさと終了してやっぱり目当ては2輪になってしまうわな~。
ホンダ08
ホンダの市販2輪車代表と言えばやっぱりこのNR750にトドメを刺すだろう。
なんせ世界初の楕円ピストンエンジンでV4ながらV8と同じ出力が絞り出せると言われている。
同じ排気量なら1.5倍の出力が出せる2サイクルエンジンに対抗するためにオーバルピストンを採用し1気筒あたり8バルブ、計32バルブの複雑怪奇な構造をまさに精密機器のように制御する画期的なエンジンはロータリーなどと同様にパテントの関係もあって4輪も含め早々にレース界からレギュレーションで閉めだされてしまい結局陽の目をみない日陰の道を歩むことになったのは残念なことだ。
バブルの1992年発売とはいえ520万と現代でもメルセデスCクラスが買えてしまう値段もまたそのステータスに相応しいとも言える。
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一般的な市販車ではこのホンダ・ドリームCB750FOURだろう。
今でもこのバイクを時々見かけるがキレイにして乗っているヒトが多いのはその名車ぶりを反映しているのだろう。
自分にとってはちょっと世代が上になるのでどっちかというと「750ライダー」という漫画のイメージが強い。
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名車というか迷車に挙げられるのはMVX250Fだろう。
NS500譲りのV型3気筒2サイクルの凝りに凝ったせっかくのエンジンを、なぜか当時爆発的に売れていたVT250Fと見分けがつかないような地味な車体に搭載したのが裏目にでて全く売れなかった不憫なバイク。
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そのイメージを払拭するかの如くMVX250Fの後継はド派手なフルカウルを纏ったV2、2サイクルエンジンのNS250Rにフルモデルチェンジ。
これがあのNSRになっていくわけだけど250にしてはえらい高価だったのと煮詰めが足りなくてあまりパッとしなかったがなかなか運転しやすい良いバイクだった(後輩から借りて乗ったことがある)
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この2スト250レプリカブースにはなぜかスズキ・ガンマやヤマハRZ250も展示されておりここまで凝るのなら是非ともカワサキKRも仲間に入れてやって欲しかった(笑)
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やや旧車だとやっぱりこのCB750Fはあの漫画「バリバリ伝説」のメインバイクでもあり乗ってみたかったがあの頃はとにかく大型二輪免許が取れなかった時代だった。
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同様にこの6気筒のCBX1000もホンダらしいバイクだと思うがよく考えたら1000ccで6発ってひとつのシリンダーは166ccしかない計算になるのでさすがに低速トルクスカスカのピーキーエンジンにならざるをえないだろうな~。
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CB1100R。
フルカウルの方に憧れたのを覚えている。
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CX500ターボ。
さすがにターボバイクは乗ったことがない。
最近は4輪もエコターボに回帰しているのでこの先2輪でも復活があるかもしれない。
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このマシンは初めて見たが有名な「ホンダマチック」といういわゆるオートマ搭載750ccのホンダエアラ。
全く売れなかったそうだけど今もホンダはVFRあたりでオートマチックやってるから今も昔もその可能性を追求しているのだろう。
こういう新技術の追求はいかにもホンダらしい。
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ホンダ・ドリームCB400FOUR、通称フォーワン。
「おぉ400。お前は風だ」のキャッチコピーは今でも秀逸。
408ccの排気量だったので後から発足した中型免許では乗れなくなり398ccモデルを追加せざるを得なくなったという不幸のバイク。
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やや最近のバイクになるがクラブマン250。
これもよく走っていたバイクだった。
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やや時代が前後するがCB250RS。
これは友人が乗っていたので借りたことがあるが単気筒ながら軽量コンパクトで立派にスポーツバイクとして成立しているのに驚いた。
ホンダ10
さてホンダの2輪と言えばV4エンジンにご執心なことが知られているがそのV4の最初のスポーツバイクがこのVF750Fだった。
このバイクが発売された頃は自分は中型免許しか持っていなかったので見るだけだったがいま見てもそのスタイルを含めても全く色褪せていないのに驚く。
ホンダ11
VF750シリーズは確かツアラーだったセイバー(展示車がなかった)とこのマグナの3種類だったはず。
当時4気筒を載せたアメリカンがはやりだったようだけどV4搭載のアメリカンはやっぱり中途半端で今から思えばVMAXは「ドラッグレーサー」という新たなカテゴリーを作ったという発想の転換が素晴らしかったんだのぅ~。
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ネーミングも含めてホンダの名車に入れていいんじゃないかと思うアフリカツイン。
当時ホンダがワークスで出場していたパリ・ダカールラリーで好成績を収めていた「砂漠の女王ことNXR750」のレプリカだ。
これ若いころ通っていたバイク屋の社長(元ホンダのワークストライアルライダー)が乗っていて一緒にツーリングとか行ったけどカッコ良かったのをよく覚えている。
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本物のNXR750があったのには驚いた。
これに限らずホンダのレーシングマシンを作成するHRCのバイクにはこれを同じロスマンズカラーがよく似合う。
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ロスマンズカラーのホンダといえばこの1985年のWGP500にNSR500で250にNSR250RWでダブルチャンピオンに輝いたフレディー・スペンサーだろう。
我々の年代のライダーでその名前を知らないのはモグリといえるほどのセンスを20そこそこの若さで身につけていたケニー・ロバーツ、エディー・ローソンと並ぶアメリカンライダー全盛期を代表する天才ライダーだった。
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アメリカンライダーの後はオーストラリアンライダーの時代になっていくのだがその先鞭をつけ、モリワキレーシング出身でもあったので日本でとても人気があったワイン・ガードナー
彼のマシンもやはりロスマンズカラーのNSR500でこれも思い出深いバイクでもある。
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それから現在もHRCをスポンサードしているレプソルカラーのNSR500はミック・ドゥーハン車。
ガードナーに続くオージーライダーとしてWGP500で5連覇を達成した天才ライダーだった。
これ以降は2サイクル500ccから4サイクルの時代になっていくわけだが肝心の去年のチャンピオンマシンはRC213Vが展示されていなかったのは残念だったし1983年のもはや伝説の死闘となったケニーvsフレディバトルに勝利したゼッケン3のトリコロールNS500、それに1985年の鈴鹿8時間耐久ロードレースにガードナー・徳野組が大逆転優勝した#3トリコロールカラーのRVF750が展示してなかったのも少々不満だった。
市販車で言えばやっぱり自分の青春時代のバイクブームの立役者だったCBX400F、VF400F、NS400R、CBR400F、CRM250なんかの展示がなかったのは少々寂しかった。
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ツインリンクもてぎ入場料が1000円、バイク駐車場代が500円でこのホンダコレクションホール以外の施設も見て回れるらしいが自分は時間の都合でここだけの見学になったから割高だったかもしれない。
バイクやクルマに興味のない人には苦痛以外なにものでもないがこういうのが好きなヒトにはたまらない空間だろう。
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自分はシティターボやVFやCRM、シルバーウィングなどいくつかホンダに乗っていたことがあるがどれもホンダらしくややバタ臭く日本の他のメーカーの製品より垢抜けていたように思うが最近のホンダ車にはそういうところがやや影を潜めて妙にトヨタ風になってきているように感じてしまう。
かつてのこういう魅力的なホンダ車をもう一度よくよく見て欲しいのは当のホンダ関係者だったりするんじゃないかな。