らをた広島

食べ歩きブログ

すずめ(西区東観音)中華そば

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広島の名店 すずめ
夜専営業(15時から)日曜定休とあってなかなかハードルが高いのだが晩飯にやってきた。
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半生記にも及ぶ歴史を持ち江波の陽気と並ぶ広島ラーメンの老舗のすずめではあるが今年ショッキングなニュースが飛び込んできた。
すずめ1
「皆様方に50余年愛されたすずめの歴史も、あと数年にて終わりにしたいと思います。
 〜略〜
 数年とは後継者が脳内出血の病に倒れ手足のしびれ、麻痺の後遺症に悩みながら仕込み、片付けまで朝早くから夜遅くまで働いています。3〜4年は気力で頑張るつもりですが、跡取りもいなく、体力の限界と再発があれば、やむなく閉店いたします。
毎日美味しく喜ばれる中華そばを一生懸命作り続けますので閉店するまでお客様の御来店を心よりお待ち致しております。」
すずめの3
こんな名店でもこんな事情で閉店せざるを得ないなんて断腸の思いで慙愧に堪えない。
この日もそんな終わりゆくすずめのファンが次から次へと入り口そばにある整理券を手にとって入店してきていた。
すず2
すずめの中華そば700円。
以前に比べればかなりの値段になったがこれも時代の流れで仕方ないのだろう。
すず3
言わずと知れた原田製麺のストレート麺。
広島人であれば必ず一度は食べたことのあるコシのある旨い麺。
すずめの5 すずめの4
パサパサ気味のチャーシュが何枚も入っていてそのモサモサした食感を楽しませてくれる。
モヤシも広島ラーメンらしさを盛り上げるのにきちんと一役買っている。
すず4
「こっさり」という言葉が似合いすぎるすずめのとんこつスープではあるが実はけっこうそのデキにブレがある。
今日のは10段階の7か8くらいのデキかな。
だけどマニアはこういうブレを楽しまなければならないのだそうだ(笑)
すずめの6 すずめの7
自分はそもそも広島市育ちではないのでこのラーメンに懐かしさも郷愁も感じることはない。
そうだとしてもこんなハイレベルな地元のラーメンが継承されなくなるのはやっぱりあまりにも寂しいことだと思う。
文化的損失は計り知れないものがあると思うけどどうにかならんもんかのぅ〜・・・