
三原駅からほど近い商店街にある神田屋食堂。
しかし凄い年季が入った建物だ。


この前の道路を通りががってもまず気づくことはないくらいこの辺りの雰囲気に同化していると言っても過言ではないだろう。


昭和の香りといった生易しいものではなく良く言えば「レトロ」悪く言えば「ボロい」内装が懐かしくも有りここまでくると斬新かもしれない。
大将と年配の女性の二人が切り盛りする店内はもう常連さんばっかりのようで真っ昼間からほとんどの客がビール飲みながら惣菜を食べている。


「食堂」の名の通りここはラーメン専門店ではない。
カウンター前のテーブルには旨そうなうでんやタコの料理が所狭しと並べられている。
この風景は自分が小学生の頃、呉駅前で友人の家がこういう商売をされていたのでちょくちょくご馳走になったのを思い出させてくれた。
いやいや懐かしすぎるわ。


そうだと言っても意地になってラーメンを注文。
だけど表にも「懐かしい昭和のラーメン!神田屋自慢の特製スープ!」と書いてあったしなによりメニュー筆頭はラーメンだ!
こりゃ期待してしまうわな〜。

ほとんど待たないで来たよ!神田屋食堂のラーメン500円。
このルックスはまさか尾道ラーメンじゃないよね〜??

麺は尾道ラーメン御用達の平打ち麺ではなくそれよりやや細いが薄くない平打ち麺??
ここまで細いなら平打ち麺である理由はあまりないんじゃないかな。
麺としては別段これと言った特徴はない。


チャーシューは相当に太めのが2枚入っていてとっても嬉しいが噛むとけっこう硬い(笑)
まあ値段を考えればこの程度は全然許容範囲でむしろ有難いくらいだ。

トッピングで珍しいのはやはりこのワカメだろう。
ワカメとラーメンとの相性についてはいろいろ意見もあるようだがこのラーメンに関してはそれほど悪いとは思わなかった。


ちょっと酸味のあるメンマに限らず全体に個性を感じさせるスープがここのラーメンの最大の特量なのだろうが古の懐かし系ラーメンと言うよりは尾道ラーメンをベースにした変化球系と受け取れた。


基本的に駅前大衆食堂のラーメンなんだろうけど片手間にやっつけ仕事で作られたラーメンとはまるで違うオリジナリティに溢れた一品だったのは嬉しかった。
このラーメンを〆にして一杯飲めるこのへんの人々がマジで羨まし過ぎるよ(笑)