面館(南区東雲)みそっピらーめん
広島市南区東雲の裏通りにある面館。
非常に入り組んだコアな場所にあってわかりにくいはずだが実はここは広島ではけっこう名の知れた有名店なのだった。
実際自分も自宅からはかなり遠いけど何度か来たことがある、随分前に。
どうでもいいがここが店舗前に2台分の駐車スペースがあるのだがこれが鬼のように狭い。
自分の運転が下手くそのせいもあるがこんな狭い場所にそもそもよう入れんしどうにか入ったとしてもクルマから降りられないがね。
開店時間よりちょっと前に着いてしまったのでこの店外に貼ってあるメニューをあれこれみて品定めをしていたのだがらーめんに花椒らーめんに海鮮塩らーめん、キムチらーめんにみそらーめんにカレーらーめん、ここらへんまではなんとなく理解できる。
ホワイピーらーめんとかピリカらーめんとかカレーッピらーめんやらみそっピらーめんとかこの暗号みたいなのは何やねん??
メニューの写真を見るとどうやら辛い系のラーメンにこの「ピ」の字が冠されているようだ。
店内に入るとカウンターに通された。
他にも何人か待ち客がいたので一緒に入店したがそれらの客は次々にこの暗号のような「〜っピらーめん」を注文している。
別にここで負けん気を出さなくても良いのだがなんとなく乗り遅れたらいけないような気がして思わずさっきメニューでみて気になってしまったみそっピらーめんを細麺・普通麺から普通麺で注文してしまった。
でもなぜ「ピ」だけカタカナなんだろう??とどうでもいいようなことを考えていたらなんだか厨房から電子レンジを回すような音がして比較的はやく謎のみそっピらーめんはやってきたのだった。
面館のみそっピらーめん760円。
しかしちょっとこれまでに経験のないジャンクなルックスに圧倒される。
店内の説明書きによるとこの店は無化調らしくて「〜っピらーめん」はやっぱり辛い系ラーメンということのようで注文時に自由に辛さを調節できるようだが今回はそんなことはわからないのでオールデフォルトのみそっピらーめんということになる。
麺は程よい茹で加減のストレート麺。
この麺は全然自分を主張しないタイプで完全に引き立て役に徹しているようだ。
凄まじい赤が引きたつスープではあるが見た目ほどは辛くない。
どちらかといえば優しいスープでジャンクなルックスと内容がやや異なるようだ。
大量に投下されている青ネギやモヤシよりもこのワカメとコーンの存在感のほうが優っているのは驚きだ。
だけどなんだかんだ言っても最も目を釘付けにするのはこの赤い粉末がまぶされて表面の脂がぐつぐつ滾っている3本のでかいチャーシューだ。
食べてみると中には3分の2が脂身だったりするのもあって客の健康に留意して無化調にしてもこんなアブラギッシュなチャーシューで相殺どころか倍返しのお釣りがくるんじゃなかろうか?(笑)
ガッツリ完食。
だけど無化調特有の味の焦点がぼや〜としている印象は最初から最後まで変わらず変な話、自分が味噌ラーメンを食べているのもわからなくなってしまうくらいだ。
ラフで男っぽいラーメンを目指しておられるのかこういう辛さ系を押して行きたいのかそのいずれかにも無化調がどう絡むのかやや掴みどころなないような気がした面館だった。