居酒屋外国に間借りして昼だけやっているラーメン屋さん。
それにしても思い切り昭和を感じさせる一帯でタイムスリップしたような錯覚に囚われる。
昼なのに薄暗い店内もこれまた昭和の薫りがむんむんでそこにひとりで大将がラーメン屋をやっているというスタイルだ。
メニューは赤いラーメンと黒いラーメンの2本立てでご飯はサービス、お水や箸、レンゲなどほとんどがセルフサービスになっている。
別段意味はないが黒いラーメン650円をお願いしてみた。
富山グラックインスパイアの横川ニューブラックと銘打たれている。
大将は先日までうすい中華に勤めておられ製麺をされていたそうでここで使用されているのもそのうすい中華製の麺。
見た目ほど醤油はガツンと来ずどっちかというと煮干しの存在感が強い醤油スープで時折ピリッとくるコショウが確かにアクセントとして機能している。
チャーシューはまあちょっと固いのだがメンマはコリコリの食感を楽しめる。
モヤシの歯ごたえもそうだがトッピングに関しては総じてこれからもう少しブラッシュアップを期待したい。
となんのかんのと思いながら気がつけばスープまで完食してしまっていた。
これは確かにニュー横川ブラックラーメンと名乗っても良さそうでクオリティを持っているなと確信するに至った。
大将と少し話が出来たがこの居酒屋さんに営業ごとに自前の調理器具までいちいち持ってきたり持って帰ったりする間借り方式で格安に使わせてもらっているそうな。
脱サラしてまでラーメン屋をやりたかったのを実現したその心意気に感動してしまいもうひとつの赤いラーメンを是非とも食べに来なくちゃと思ってしまったのだった。
