多くの著書が映像化されてきた作家・東野圭吾の原作を、玉森裕太、吉岡里帆、染谷将太らの共演で描くミステリー。
主人公と恋人が幸せな日々を送る世界と、恋人が主人公の親友と交際している世界が並行する物語を描き出す。
二つの世界で翻弄(ほんろう)される青年を玉森が演じ、恋人に吉岡、親友に染谷がふんする。
監督を務めるのは『宇宙兄弟』『聖の青春』などの森義隆。
最先端の研究を行う会社に勤務する敦賀崇史(玉森裕太)と、幼なじみの三輪智彦(染谷将太)。
ある日、智彦に恋人の津野麻由子(吉岡里帆)を紹介された崇史は、学生時代に並行して走る電車で見て、人知れず淡い思いを抱いていた女性だったことに驚く。
一方の世界では、崇史は麻由子と幸せな同居生活を送っていた。
しかし、崇史は智彦が消えたことに疑問を抱き始め......。
アメリカドラマでよくある設定であるパラレルワールドがテーマなんだろうと予想していた。
自分が知ってるドラマのパラレルワールドはもう一つの全く違う価値観の世界にもう一人の自分がいて、その交流に違和感を覚えると言った展開がほとんどだ。
しかしこの映画は同じ自分が2つの世界を行ったり来たりでわかりにくく、コロコロ変わる話の展開についていくのに必死だ。
序盤にこんなにアレコレ風呂敷広げて最終的にちゃんとまとまるのか不安になり最後は意味不明の空中分解しなきゃええがと危惧してしまった。
映画も後半に入ると当然謎解きが始まるが個人的には吉岡里帆の塗れ場シーンに目を奪われて謎どころではなくなった(笑)
それでも気を取り直して謎の理解に没頭した。
まあ、一般的に使い古されたタイムマシンとかの時間を移動したりとか記憶の改ざんとかが出てくるとどんな物語も作れるがこの定番技法で成り立っていたあたりは少々拍子抜けだったパラレルワールドラブストーリーだった。