『母なる証明』などのポン・ジュノが監督を務め、第72回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した人間ドラマ。
裕福な家族と貧しい家族の出会いから始まる物語を描く。
ポン・ジュノ監督作『グエムル -漢江の怪物-』などのソン・ガンホをはじめ、『新感染 ファイナル・エクスプレス』などのチェ・ウシク、『最後まで行く』などのイ・ソンギュンらが出演。
半地下住宅に住むキム一家は全員失業中で、日々の暮らしに困窮していた。
ある日、たまたま長男のギウ(チェ・ウシク)が家庭教師の面接のため、IT企業のCEOを務めるパク氏の豪邸を訪ね、兄に続いて妹のギジョン(パク・ソダム)もその家に足を踏み入れる。
韓国映画が言語が英語以外で初のアカデミー作品賞獲ったと言うので観た。
タイトル通り貧乏一家が協力して金持ち一家に文字通り寄生する話し。
ワイドナショーで松本人志が「前半は非常に面白いが後半に入るとクビになった家政婦の行動がちょっと不自然だったし物語もそっち行くか?という感じだった。」と話していた。
確かに前半はトントン拍子にテンポよくコミカルに話しが進行してホントにあっという間に両班一家に半地下の4人家族全員が見事に寄生に成功する。
しかも全員ウソつきまくりだからコレがドンドンバレていくコメディなのかと予想していた。
確かに松本人志の意見は一理あって想像と違ってとてもシリアスな展開になっていく。
そして完全に予想不能でこれだけ広げた風呂敷をどう着陸させるのか非常に興味をかき立てられた。
ラストはドッカ~ンと衝撃的でとてもじゃないがコメディどころではない。
確かに良く出来ている映画だとは思うがコレがあの恐ろしくデキが良かったジョーカーを破りアカデミー賞を勝ち取った作品かと言われるとそこまで思わないのも事実だ。
ツッコミ所もかなりあるしストーリーにもムリなところは散見される。
だけどコレがあのアカデミー作品賞獲ったのは事実だとしたら日本映画だって頑張ればなんとかなるだろうが今のテレビ局・新聞社主導の映画作りでは手が届かないだろう。
事実、この映画には日本映画によくある芸能事務所の力でねじ込まれたような素人同然の棒読み役者は誰一人居なかった分、安心して観ていられた。
やはりこれからはネットフリックスやアマゾンプライムのようなネット資本の映画に期待するしかないのかもしれない。