『トレッドストーン』(原題:『Treadstone』)は、2019年からアメリカのUSAネットワークで放送されているアクション・スパイ・テレビドラマシリーズであり、映画シリーズであるボーンシリーズに基づいている。
日本では、2020年1月10日にAmazonビデオで配信された。
『ボーン・アイデンティティー』(2002)に始まった『ボーン』シリーズは、記憶喪失の暗殺者ジェイソン・ボーンの物語をスリリングな展開とリアルなアクションで描き、多くのファンを獲得。続編『ボーン・スプレマシー』(2004)『ボーン・アルティメイタム』(2007)ののち、顔ぶれを一新した『ボーン・レガシー』(2012)、再びデイモン主演の『ジェイソン・ボーン』(2016)が公開され、シリーズの累計米国興収は8億ドルを突破している。
『ボーン』シリーズの世界観を拡張するドラマ版「トレッドストーン」では、ジェイソン・ボーンを生んだCIAの工作員育成計画「トレッドストーン計画」に焦点が当てられ、世界各国に潜伏する“武器”として高度に発達したスパイたちが任務のために動き始めていく。
アマゾンプライムにあるのを見つけて吹き替え版で観た。
ジェイソン・ボーンシリーズは好きでほとんと観てるのでそのスピンオフなら迷わず観てしまうわな(笑)
あの映画の雰囲気をそのままに受け継いではいるのだが基本的に映画とあまりリンクしておらず全く基礎知識がなくても鑑賞には問題ない。
過去と現在、場所もロシアにアメリカ、北朝鮮にインドとか入れ代わり同時進行のように描かれるので非常に頭がこんがらかる。
オマケに主要な登場人物は組織に記憶を書き換えられているので余計にややこしくなりじっと観ていてもわけがわからんようになりそうだった。
ただ展開そのものは非常に早いし何よりクルマの銃撃戦などのアクションシーンはモロハリウッド映画品質なので迫力が凄まじい。
北朝鮮に潜伏している「セミ」には韓国人女優ハン・ヒョジュがキャスティングされているがどこかで見たことあると思ったが「トンイ」の主演女優じゃないの。
トンイでは聡明な少女を演じていたように記憶しているが今度は手段を選ばぬ殺人兵器みたいな女工作員はトンイを知ってる人にはかなりのインパクトあるだろう。
それにあまり本当の様子がわからない北朝鮮の暮らしぶりも描かれていているがこう言うのもなかなか新鮮に映った。
それと若い頃のペトラを演じたドイツ女優エミリア・シュールのサディスティックな演技もアクションシーンも含めてかなり頑張っているのも印象的だ。
おそらくはファーストシーズンになると思うが全10話でそのラストシーンがこのドラマの設定部分の肝心な所で終わるのには参った。
思わず「それはないよ!」と言ってしまい椅子から転げ落ちる思いがしたが次のシーズンを待つしかないのだろう。