『オーシャンズ』シリーズや『トラフィック』のスティーヴン・ソダーバーグ監督が、地球全体を恐怖に陥れるウィルスの恐怖を豪華俳優陣で描くサスペンス大作。
接触によって感染する強力な新種のウイルスが世界各地に拡大していく中で、社会が混乱し人々が異常なパニック状態に陥っていく様子を映し出す。
キャストには、マリオン・コティヤールやマット・デイモン、ケイト・ウィンスレットなど実力派スターが集結。
ソダーバーグ監督だけに、一筋縄ではいかないパニック・ムービーに仕上がっている。
ミッチ(マット・デイモン)の妻・ベス(グウィネス・パルトロー)は、香港への出張後にシカゴで元恋人と密会していたが、せきと熱の症状が出始める。
同じころ香港、ロンドン、東京で似たような症状で亡くなる人が続出。
フリージャーナリストのアラン(ジュード・ロウ)は、伝染病ではないかと考え始め……。
少し前の映画だけど武漢発新型コロナウイルスが世界的にパンデミックしているこのご時世に何とも予言的な映画もあったもんだ。
香港発の殺人ウイルスが世界にばら撒かれるというストーリーはリアリティあり過ぎてガチで怖い。
感染対策チームが感染経路を探るシーンは普通にしていてもいかに人間が他人と濃厚接触しているか改めて思い知らされる。
やがて街は封鎖され市民はパニックに陥り群衆暴動に走りその先の地獄絵図が描かれる。
途中一部よくわからないシーンもいくつかあったがラストシーンの謎のウイルス感染経路がわかる所は如何にもありそうなシチュエーションに下手なオカルト映画よりも戦慄を覚えた。
悲惨な感染症患者の末路やそのパンデミックをずっと観ていたらなんだか喉がイガイガしたきたような印象がして怖くなった。
確かに正に今のこの時代にこそ見直すべき映画なのかも知れない。