アニメや映画で人気のモンキー・パンチによる「ルパン三世」を、3DCGで描く劇場版アニメ。
『ALWAYS』シリーズや『STAND BY ME ドラえもん』などの山崎貴が監督と脚本を務め、因縁のお宝獲得に乗り出すルパンたちを映し出す。
ボイスキャストは栗田貫一、小林清志、浪川大輔、沢城みゆき、山寺宏一らシリーズおなじみの面々が集結。
考古学者のブレッソンは、“ブレッソンダイアリー”と名付けられた謎を遺(のこ)してこの世を去る。
その謎を解き明かした者は巨万の富を得られるといわれていて、第2次世界大戦中にはナチスがその行方を血まなこになって追っていたとか、怪盗ルパン一世でさえ盗めなかったなどとも伝わる秘宝を、ルパン三世が狙う。
あのルパン三世が遂にフルCGアニメーションになって映画化された。
ストーリー的にはあの名作カリオストロの城をリスペクトしているのか旧型チンクエチェントが出てきて内容もどことなく似ている。
肝心のCGルパン三世だが思いの外精巧に再現されててまるでピクサー作品のようで途中からピクサーと思って観ていたくらいだ(笑)
声優陣は次元以外はオリジナルと変更されているのは仕方ないが、今やルパン三世でしか見ない栗田貫一をはじめゲストの広瀬すずも頑張っているが次元の声のひ弱さが若干心配になってしまった。
ただカリオストロの城ほどの崇高さはなくやや薄っぺらなストーリーに辟易しながらいつものルパン三世のラストだと笑ってしまった。
私のような小学生時代だった40年前、ルパン三世のアニメに夢中だった世代には懐かしく、ある意味非常にルパン三世らしかったルパン三世 THE FIRSTだった。