『ロッキー』シリーズと並ぶシルヴェスター・スタローンの代表作『ランボー』シリーズの第5弾にして完結編。
ランボーが人身売買カルテルにさらわれた友人の孫娘を救い出そうとする。
メガホンを取るのは『キック・オーバー』などのエイドリアン・グランバーグ。
『レッド・バレッツ』などのパス・ベガ、『朝食、昼食、そして夕食』などのセルヒオ・ペリス=メンチェータのほか、アドリアナ・バラーサ、イヴェット・モンレアル、オスカル・ハエナダらが出演する。
数々の戦いを終えて故郷のアリゾナに戻ったジョン・ランボー(シルヴェスター・スタローン)は、家族のような絆で結ばれた古い友人のマリアとその孫娘ガブリエラと共に牧場で平穏な毎日を過ごしていたが、ある日ガブリエラがメキシコの人身売買カルテルに誘拐される。
娘同然の彼女を救うため、ランボーはグリーンベレーの隊員として培ってきた超人的な戦闘技術を総動員して戦いに備える。
ランボーシリーズは全作観ているし個人的にも非常に気に入っている。
特にシルベスタースタローンが人気絶頂だった頃のランボー2と3は映画館で観た。
そして前作の4はかなりグロいシーンもあったが今回もその延長線上にある作品なのだろう。
あの筋肉ムキムキでバキバキのカラダとアクションが売りのシルベスタースタローンも御年73歳。
さすがに往年の活躍はできんだろうとそれほど期待していなかった。
ストーリーは始まって20分もすれば大体予想がつく単純なものだがまあ「ランボーシリーズ」とは元グリーンベレーランボーの凄まじい人間兵器ぶりを描くのが本筋なのでこれでいいのだ(笑)
そう言う意味では水戸黄門などの時代劇に近いのかも知れない。
物語の大半の時間は敵がいかに卑劣で野蛮かじっくりと描かれ敵に捕まり逆境に陥るというお決まりの展開なのだが分かっていてもランボーのバカ正直なまでの実直さに惹かれてしまう。
そして怒涛の逆襲劇をひたすら待つ。
ラスト30分はもはやたった一人で迎え撃つ戦争だ。
入念に準備してとんでもない戦力を叩き出すランボーは今作も健在だ。
しかしこれが73歳の爺さんがやってるなんてとても見えないくらいランボーは若々しい。
今回も敵を倒すありとあらゆる仕掛けが凝っていて痛快で笑える。
肝心の悪役もキャラが立っていて凄いし、トレードマークの弓矢も健在でこれでトドメはやっぱりこれで刺すのね。
ランボーファンにはおそらくコレがラストになるのは至極残念な気もするが個人的には非常に満足出来たランボー ラスト・ブラッドだった。