プロジェクト「TSUTAYA CREATORS' PROGRAM」で準グランプリ作品企画Fillmarks賞を受賞した、『嘘を愛する女』『ルームロンダリング』に続く映像化作品。
映画の助監督が撮影現場に変化をもたらす。
監督を務めるのは、ドラマ「バックハグ~アフィリエイトがつなぐ恋~」などのヤング・ポール。
脚本を『天空の蜂』『東京喰種 トーキョーグール』などの楠野一郎が手掛ける。
低予算の壁ドン青春映画の撮影が行われている廃校。
助監督の黒沢は監督やスタッフに言いたいように言われ、人格まで否定され続けているが、自分で書いた『ゴーストマスター』という脚本を唯一の心の支えとして持ち歩いていた。
黒沢の映画への愛と信念が詰まったその脚本は、撮影現場を変えていく。
展開が早くなかなか軽快にストーリーが進む。
それにしても奇想天外と言うか破天荒と言うかぶっ飛んだ世界観ではあるがそれが個性的で面白い。
グロいシーンもかなりあるのだがホラーコメディと言うか思わず笑えるムチャクチャなシーンの連続に息をもつかせない。
全体にシュールだがおそらく笑わそうとしてるのはなんとなくわかる。
しかし三浦貴大は立派に主演を果たしており役者として存在感を増してる。
後半のアクションで成海璃子はじゅうぶんに頑張ってるし武器があずきバーってのはガチで笑えた。
最後まで先が全くわからんしまさかの展開に完全にこの映画の世界に引きずり込まれる。
ストーリー的にはようわからん部分もあるしラストはシュール過ぎて意味不明だが笑いを取るという意味ではかなり面白かったゴーストマスターだった。