「アルカディア」を監督したアーロン・ムーアヘッドとジャスティン・ベンソンのコンビによるSFスリラー。
デニスの長女が姿を消し、非合法ドラッグ・シンクロニックが関係していると気付いた親友スティーブが試しに服用すると、7分間だけタイムトラベルする。
出演は、「アベンジャーズ」シリーズのアンソニー・マッキー、「フィフティ・シェイズ」シリーズのジェイミー・ドーナンほか。
「ブレードランナー 2049」などを手がけるBUFカンパニーがVFX制作に参加した。
ニューオーリンズの救急隊員スティーブ(アンソニー・マッキー)とデニス(ジェイミー・ドーナン)は、長年の親友同士でもあった。
奇妙で陰惨な事故が連続して発生し、二人は現場に到着。
現場からはシンクロニックと呼ばれる非合法の謎のドラッグが発見され、それがもたらす幻覚作用が原因だと判断された。
そんなある日、デニスの長女が忽然と姿を消す。その失踪にシンクロニックが関係していると気付いたスティーブは、効果を試すために自ら服用。
すると、幻覚が現れるのではなく、7分間だけ別の時代へタイムトラベルしていた……。
予備知識なしに観た。
オープニングからして訳がわからん(笑)
遅れないように必死でついていくとどうにかストーリーが理解できるようになった。
シンクロニックと言う合法ドラッグを巡るお話。
日本じゃ考えられんがドラッグ大国アメリカではアングラではなく普通に合法ドラッグが売られていて簡単に入手できる現実に驚く。
要はこのシンクロニックを服用すると7分間だけ同じ場所の過去(その時代はいまいる物理的立ち位置による)にタイムトラベル出来るというまあまたわかりにくくなりそうな映画だと心配したがそうはならずにホッとした。
このドラッグの規則性を見つけ出し果敢に過去にタイムトラベルるなんて主人公の複雑な背景がなければあり得ない。
わかりやすいストーリーと安易な展開は紙一重で途中からだんだん先が読めてきてしまうのが悲しい。
ドラッグを飲むと過去に飛べるという発想は悪くないがそれを生かしきれているとは言い難くスリラー映画としても前半以外は恐怖もなくなりやや尻すぼみ的で退屈になってくる。
ラストは感動モノになって映画のコンセプトが何らかの事情で途中から変わったんじゃないかと思えるほど。
タイムトラベルと言えばクリストファー・ノーラン監督作品が有名だがコレはそれに寄せようとしたのかも知れんが単なる劣化版のようにも思える。
監督の力量と言うのは映画にモロに出てしまうという事がよくわかってしまったシンクロニックだった。