『銀魂』シリーズやドラマ「今日から俺は!!」などの福田雄一が監督と脚本を務めた、中国の「三國志」を基にしたコメディー。
覇権争いを繰り広げる魏、呉、蜀の武将たちがしのぎを削った時代を、福田監督の新解釈で描く。
『探偵はBARにいる』シリーズや『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』などの大泉洋が主演し、蜀の武将・劉備玄徳を演じる。
今からおよそ1800年前、後漢王朝滅亡後の中国では、魏・蜀・呉の三国が分立していた。
乱世の時代、蜀の武将である劉備(大泉洋)が多くの配下を従え人々の平和のために立ち上がる。
諸国の武将たちがしのぎを削る中、天下統一を成し遂げるべく南下してきた曹操(小栗旬)率いる魏軍80万を、劉備と孫権(岡田健史)率いる蜀・呉の連合軍3万が迎え撃つ「赤壁の戦い」が起きる。
新型コロナウイルスの影響で公開が伸び伸びになっていた作品。
福田雄一監督作品だからなんとなくどんなもんかわかっていたが主役が大泉洋というので期待して観た。
手練れ揃いの役者なのでどこまで台本でどこまでがアドリブなのかさっぱりわからんが最初から小ネタのオンパレードだ。
特に佐藤二朗とムロツヨシはいつものようにとにかくヤりたい放題でひときわ異彩を放っている。
ストーリーとしては映画「レッドクリフ」と同じ時代のようでそれほど難しくはない。
ホントの三國志は知らないが一応正しい物語っぽくしたててあるがどうなんだろう。
アクションシーンもあるのはあるがまあオマケ程度でメインは丁丁発止の掛け合いだろう。
まあ福田雄一作品ってこんなものといえばそれまでだが銀魂の劇場版と比較するとテーマが薄くギャグの連発しか記憶に残らないっていうのが正直な感想だ。
小ネタもあって構わないけど作品としてのクオリティがテレビのスペシャル版の域を出ていないようでは映画館に行ったヒトからは評価が下がるんじゃないか。
コメディはコメディで良いのだがどことなくテレビバラエティ番組の延長のような雰囲気はやりすぎなんじゃないかと思ってしまった。
自分は素人なのでなんでそう思ってしまったのかはっきりとはわからないのだがおそらくアクションシーンをもう少し踏み込んでガッツリと迫力あるシーンにすれば全体がグッと締まるんじゃないかとも思うがまあよくわからない。
どちらにしてもこの作品を見終わった時に「あー面白かった」というより「くだらない」と思ったことが心に残っているのはやっぱり「つまらなかった」という結論にたどり着かざるを得ない 新解釈・三國志だった。