らをた広島

食べ歩きブログ

サイレント・トーキョー

 

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秦建日子の小説「And so this is Xmas」を原作に描くサスペンス。

『SP』シリーズなどの波多野貴文が監督を務め、聖夜に東京で起きた連続爆破事件に巻き込まれた人々を映し出す。

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『64-ロクヨン-』シリーズなどの佐藤浩市が主演を務め、『マチネの終わりに』などの石田ゆり子、『MOZU』シリーズなどの西島秀俊のほか、中村倫也広瀬アリス井之脇海勝地涼らが脇を固める。

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クリスマスイブの12月24日、東京・恵比寿に爆弾を仕掛けたという電話がテレビ局にかかってくる。

半ば疑いながら中継に向かった来栖公太(井之脇海)と、ちょうどその場所に居合わせた主婦の山口アイコ(石田ゆり子)の二人は犯人のわなにはまり、実行犯に仕立てあげられる。

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朝比奈仁(佐藤浩市)がその様子を遠巻きに眺める中、爆発が起き、次回の犯行予告が動画サイトに投稿される。

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予告編が面白そうだったので期待して観た。

それにしても豪華キャストではあるが1時間半の上映時間と相まってよくあるテレビの特番に毛が生えたような映画じゃなきゃいいがと心配してしまう。

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最大の見せ所と思われる渋谷交差点での大群衆の爆弾炸裂だがここをもっとグロく極端にエグく現実に起こることを描けば作品の印象も随分かわっただろうがこれじゃ完全に中途半端だ。

ストーリー的には取り立てて目新しい物ではなくアメリカのドラマや映画で比較的よくあるサスペンスだ。

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映像はスタイリッシュに見せようとしているのはわかるが普通の感覚で見ていればツッコミ所が満載で途中で全体の設定が甘いことに気がつく。

それなのに同じ登場人物が若い頃と現在で替わるのが内容を余計にわかりにくくしている。

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特に後半はまさに茶番劇とも言える展開で見てるのがだんだん辛くなってくる。

自分は自宅でテレビで観たからまだ良いがコレを映画館で2千円近く払って見れされたら呆れて開いた口が塞がらなかったろう。

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思想的にも左巻き映画界の悪い部分がでているがこんなデキだと同じ思想の方々も半笑いするしかないんじゃないか。

爆破シーンにカネがかかりすぎたのかそれ以外のシーンは戦隊モノレベルのCGでお茶を濁すスペシャルドラマ以下の仕上がりに、ここ迄来ると個人的にネタにできるとちょっと得をした気分になったサイレントトーキョーだった。