咲坂伊緒のコミックを原作にした青春ラブストーリー。
同じマンションに暮らしている高校生たちの恋の行方を描く。
メガホンを取るのは『フォルトゥナの瞳』などの三木孝浩。
『君の膵臓をたべたい』で共演した浜辺美波と北村匠海、『センセイ君主』などの福本莉子、『仮面ライダービルド』シリーズで仮面ライダークローズを演じた赤楚衛二らが出演する。
恋愛に対して積極的で社交的だが自分の気持ちをうまく表現できない朱里(浜辺美波)、恋愛に消極的で自分に自信のない由奈(福本莉子)、朱里の義理の弟・理央(北村匠海)、由奈の幼なじみの和臣(赤楚衛二)は、同じマンションで暮らし、同じ高校に通っている。
由奈は理央に憧れていて、理央は姉の朱里に好意を抱いていた。
少女マンガが原作の恋愛映画。
登場人物の名前からして如何にも少女マンガっぽくて苦笑いしてしまった。
とにかく自分のようなオッサンが観るべき作品じゃないのは100も承知だ(笑)
舞台は神戸なのに関西弁を誰も話していないのはさすがに違和感があるわな。
内容的には大昔流行った赤いシリーズやちょっと前の韓流ブームの冬ソナみたいな成り立ちで古典的というか恋愛モノではよくあるタイプだ。
少女マンガらしく健康な男女なら常識では考えられないくらいの「清く正しく美しく」の凄まじいまでのプラトニックな関係が描かれる。
こういうのって4角関係とでも言うのかそれぞれの男女の思いが交錯する。
展開は比較的早くオッサンでも割と楽しいノリで見ていられる。
しかし主演の浜辺美波と言う女優さんはなかなか演技力があって単なるカワイコちゃんだけではなさそうで将来が非常に楽しみだ。
だが映画の4割くらい見た所で何となく先が読めてしまってちょっと残念でそうならない事を思わず願ったが、結果予想とちょっと違っていた。
ただ親の都合に振り回される子どもたちと言うのはこれまたよくある設定でこれはこの歳になって考えるといくら何でも可愛そう過ぎる。
まあ最後まで綺麗事のオンパレードでお花畑過ぎるのはちょっと興ざめだが監督さんが伝えたい事はよくわかったし女子向けとしては思ったよりよく出来ていた思い、思われ、ふり、ふられだった。