チャールズ・チャップリンの『街の灯』にインスパイアされた韓国映画『ただ君だけ』を原作にしたラブロマンス。
視力を失った女性と夢に破れた青年の恋を描く。
メガホンを取るのは『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』『フォルトゥナの瞳』などの三木孝浩。
『ユリゴコロ』などの吉高由里子、『兄友』シリーズなどの横浜流星が主演を務める。
29歳の明香里(吉高由里子)は、思いがけない事故で視力と家族を失うが、明るく過ごしていた。
ある日彼女が、管理人と間違えて塁(横浜流星)という青年に話し掛けたのをきっかけに、二人は会話を重ねるようになる。
キックボクサーだった塁は、ある事件が原因で心を閉ざしており、笑顔を向けてくれる明香里は大事な存在だった。
やがて自分の過去が彼女の失明と関係していたことを知った彼は、高額な手術代を稼ごうと賭博試合のリングに立つことを決意する。
惚れた腫れた系はあまり好きじゃないので見ないのだが吉高由里子と横浜流星主演と言う事で興味湧いたので観た。
基本的に暗い映画だと思っていたがちょいちょい笑えるシーンもあってつい引き込まれてしまった。
吉高由里子の綺麗さありきの作品ながらさすがの存在感で盲目と言う辛い運命を背負いながらも明るく健気に生きてる女性を熱演している。
一方横浜流星はキックボクシングか空手の経験があるのかこの役にピッタリでグローブをしているボクシングシーンは本当に殴っているとしか見えない。
途中から物語が見えてきてこりゃツボにハマって号泣パターンなんじゃないかとちょっと心配になってきたが負けずに最後まで観た。
日本でこんなランボーの世界のような違法裏ボクシングなるものが本当にあるのかは別にして役者の体型を含めてボクシングシーンは見応えがある。
ラストは想像していたのと違っていたが昨今の韓国映画を下敷きにしてるだけあってよく出来ていてかなり泣けてしまった。
おっさんになるとこの手の号泣モノはやめておいたほうが良さそうだ。