アイス・ホッケーの選手を夢見る青年の挫折を描いた青春映画。
監督・脚本は「レインマン」のピーター・グーバーと「レインマン」「インナートリップ」のジョン・ピータース。
製作はピーター・マークル。
主演は「スクエアダンス」「マスカレード 甘い罠」のロブ・ロウ。
共演はシンシア・ギブ、「ダーティ・ダンシング」のパトリック・スウェイジ。
青年ディーン・ヤングブラッド(ロブ・ロウ)はプロのアイス・ホッケー選手のなることを夢見ていた。
彼の兄は元ホッケーの選手だったが、試合中の事故で片目を失っていた。
この事故以来、父はディーンが選手になることに反対していたが、激しい闘志を胸に秘めたディーンの耳には入らない。
宿敵ボンバーズと対決するために彼はリンクに立った。
ところが試合中、友人サットン(パトリック・スウェイズ)が重傷を追ってしまう。
ディーンは戦意を喪失して故郷へ帰る。
学生時代にアイスホッケーを部活でやっていたので当時でも珍しいアイスホッケー映画とあって劇場で観た作品。
ロッキー4と同時上映だったかどうかも覚えていないがどことなくロッキー4をパクったような内容ではある。
懐かしくて1986年公開だからもう35年も前の作品になる。
主演はまだ駆け出しのロブ・ロウにパトリック・スウェイジ、それにペーペーだった頃のキアヌ・リーブスがチョイ役で出てるのが貴重だ。
原題は主人公の名前たるYoungbloodで栄光のエンブレムとはなんの関係もない(笑)
まあズバリアイドル俳優売り出しの低予算B級アクション映画と言った所でストーリーはシンプルと言うか単純だ。
シンシア・ギブが若くてとってもキレイだがこんな魅力的なシーンがあったなんて完全に忘れていた。
この映画の最大の見所はなんと言ってもアイスホッケーのプレーシーンに尽きるのだが役者はかなり体を張っていて迫力がある。
ペナルティの取り方が幾ら何でも雑なので、まるで血の気が多い野蛮な奴らがやってる死と隣り合わせの危険なスポーツみたいに描かれているのはちょっと残念だがまあここら辺は仕方ない所だ。
「氷上の格闘技」と呼ばれるアイスホッケーだが実際に乱闘なんてフェイスガードしてるので滅多にないし、審判によってはバシバシペナルティ取るので劇中のようにスティックで相手選手の顔を殴るとかあり得ない。
それでも最大の見せ場でもあるラストの試合は見え見えの結末だがなんだかんだでスカッとする。
今にして思えばキムタク主演のアイスホッケードラマ「プライド」はこの映画を下敷きにしているのかもしれない。
久しぶりに観て懐かしかったと言うよりほぼほぼ覚えておらず過去の良かったと思った作品をまた見直そうかと思った。