しかしとんでもない場所にあるお店ではある。
地図アプリを頼りにこの細い道を歩いて来たがホントにあるのか疑問になるほどだった。
小さな飲み屋さんが入っているビルというか長屋のような建物の1階にまさかとんかつ屋さんがランチやってるなんて少々信じがたい。
実はお店の公式サイトから予約をしてやってきたのだが開店前に着いてしまった。
今年オープンしたばかりの新しいお店のようだがコロナの影響か流川もいろいろ変化があるようだ。
開店時間になり入店するといかにも元夜のスタンドだとわかるカウンター6席だけの小さな店内でこれなら予約も納得した次第である。
大将とスタッフの女性の2人体制のようだ。
カウンターにはとんかつソースとだし醤油、塩。ドレッシングが備え付けてあってこれを選んで食べるようだ。
和からしが別皿にて提供された。
チョット待ってからキタヨ!!とんかつ 16の越ノ光ポーク単品200g 2860円。
確かにいわゆる普通のとんかつに比べて色が薄く低温の油で揚げてあるようだ。
まずは一切れ取って塩だけで頂いてみることにした。
こういうのを衝撃を受ける、というのだろうがハッキリ言ってこれまで食べたことがない肉になんと表現して良いのかわからない。
次にソースと和からしという一般的な食べ方にもチャレンジしてみたがなんていうかとんかつソースは最小限にしたほうが肉本来の味が楽しめてしまうくらいの圧倒的な肉の凄さに気づいてしまった。
カリカリの衣の中はレア気味で脂がかなり多いのはわかるがどこまでが脂でどこまでが赤身なのか判別不能でこれらが渾然一体となって旨味を伝えてくる。
これまでとんかつソースはべったりつけるのがウマいと勘違いしてきた事がよくわかったがこれは肉の強さに比例するのだろう。
箸休めのキャベツにはドレッシングを掛けたがこのドレッシングまでも上質でこの一皿のどこにも隙がないことがわかる。
炭水化物を多く食べたくなかったので定食にせず単品にしたがそれでもじゅうぶんに量もあって満足度はかなり高い。
今回はプレミアムメニューをお願いしたのでちょっと高かったが一般メニューのこれと同じ上ロースカツ単品200gは1485円、特ロースカツ200gは1925円とこの内容を考えればそれほど突き抜けているとは思えない。
接客も非常に柔らかくて文字通り心いくまでとんかつを楽しめるお店であることは疑いようがない。
これは凄いお店を見つけてしまった。
この先行列必至だろうから今のうちにもう少し探りを入れてみようと思ったとんかつ 16の越ノ光ポーク200gだった。