公式サイトを見るといわゆる高級和食料理店。
西条駅から少し離れているがコロナ渦ということもあり土日だけのランチを御馳走になりにやってきた。
ランチと言ってもディーナーと同じ内容のようで思い切って完全予約制¥22,000のコースをお願いした。
ご時世柄お酒は出ないのが残念ではあるがまあこれも仕方ないだろう。
さてさてお酒抜きでこんなコースって楽しめるのか不安だったが気を取り直して挑むことにした。
最初はウニとアワビだったか忘れたがびっくりするほど繊細でスッキリしたオードブルだ。
そうかと一転して思えば次はカラスミが大量にぶっかけてある日本そばでこれはまた大胆さを感じさせてくれる。
普段ラーメンのような味が濃く脂っこいものばかり食べているのでこういう典型的な和食をどうこう言える舌を持ち合わせていないのだがそれでもこの毛蟹の吸い物が凄まじく完成度が高いのはわかる。
箸で割ると中から毛ガニがドサッとはみ出してきてその味の高貴さといったらちょっとない。
吸い物も非常にすっきりしていてここまできたらもはやあのマンガ美味しんぼの美食倶楽部のようだ(笑)
刺盛り。
左から鯵、烏賊、伊勢海老、甘鯛、太刀魚であっていると思うがこれを4種類の調味料で食べる。
もうどれがどれだったか忘れたが個人的にはワサビを乗せて塩だけってのが一番気に入ってしまった。
ちなみにこのワサビも凄まじく旨くあまったのでそれだけでたべてしまったくらいだ(笑)
太刀魚の焼き物。
ちょっと細いので脂が乗っているのか心配になったがそんなもの杞憂に終わりしっかりとした脂が非常に心地よい。
もしかして大きな太刀魚の細い部分なのかと思ってしまった。
甘鯛の焼き物。
もはやケチをつけることも困難な甘鯛はウマいエビの身を思わせる食感と味で和食なのにかなり脂っこいのを並べて胃袋を直撃してくれる。
もうこれだけあったらアラカルトみたいだがとうもろこしのスープやら酒盗やら極めつけはマンボウの身まででてきてバリエーションが広すぎてここの大将はどういう修行をしてきたのか興味がある。
メインはどうするのかと思ったらさらなる脂攻撃は何とステーキだ。
肉の説明を聞いたのだがあまりの旨さに記憶から消えてしまっているのだがはっきり言ってここまで凄まじくウマい牛肉は食べたことがない。
ほんのり焼いてあるだけなのだろが舌の上で本当に溶けてしまう様はもはや官能的ですらある。
さていよいよ〆にはいるようでサンマご飯とのことで完成前に見せていただいた。
しかしこの付け合せの漬物が半端なくウマいので聞いたらわざわざ自家製とのことでこの隙のなさはまさにプロの料理だと感心する。
サンマご飯はおかわりできたのでこれをお願いして行儀は悪いのだがこの激ウマ赤だしで猫まんまをやることにした。
わかっていたことだが猫まんまもこういうのでやると高級料理に2階級特進するのかと嫌というほど思い知らされた。
さてこれでコースも終わったかと思ったがデザートがでることのこと。
それが驚いたことに洋風と和風の2種類構成になっていてビビった。
ちょうど季節の桃のジェラートと抹茶に餅だなんていたれりつくせりでどうにも客のこちらが頭が下がる。
和食としては珍しく量もかなりヘヴィーでしっかりとあってお腹は一杯になった。
徹頭徹尾一部も油断なく丁寧な仕事ぶりにただただ感心しながらコースを堪能させていただいた。
値段は確かにかなり張るがじゅうぶんに見合ったないようになっていると断言できる。
たまにはこういうのを食べてコロナ渦の憂さを晴らすのも悪くないと思った御料理そうびきのランチコースだった。