『リボルバー』などのガイ・リッチー監督とジェイソン・ステイサムが再び組んだクライムアクション。
フレンチノワール『ブルー・レクイエム』をベースに、現金輸送会社に雇われた新人警備員をめぐるストーリーが展開。
ジェイソンのほか、『アウトポスト』などのスコット・イーストウッド、『ホワイト・スペース』などのホルト・マッキャラニー、ドラマシリーズ「バーン・ノーティス 元スパイの逆襲」などのジェフリー・ドノヴァン、『ホワイト・ライズ』などのジョシュ・ハートネットらが共演する。
現金輸送専門の警備会社フォルティコ・セキュリティ社でキャッシュトラック(現金輸送車)の警備員として雇われた“H”ことパトリック・ヒル(ジェイソン・ステイサム)。
彼は選び抜かれた猛者たちの中では地味な存在だったが、強盗に襲われた際に驚異的な戦闘スキルを見せる。
その後再び強盗に遭遇した際には、Hの顔を見た襲撃犯たちが金も奪わずに逃げだす。
同僚たちが彼の素性をいぶかしむ中、大金が集まる機会を狙った強奪計画が進んでいた。
あのジェイソン・ステイサム主演と言うので見た。
原題はWrath Of Manで直訳すると「男の怒り」でキャッシュトラックとは何の繋がりもない。
だが劇中に印象的なトラックが出てくるが男の怒りじゃカッコつかないのでこれをタイトルにしたのだろう。
謎の凄腕警備員の物語でストーリー的によく練られていて展開が早く息もつかせない。
しかしこの手のサスペンス作品を作らせたらハリウッド映画にはまだまだ一日の長があるようで張り詰めた緊張感が凄まじい。
進行の時間軸が逆になっていたりしてしっかり見ていないとわけがわからんようになる。
後半、段々と謎が解けてきて全て繋がって来るのだがこういう展開が緊張感を持続させているのだろう。
そしてラストのリベンジへと突入するのはわかっていてもそのアクションシーンは期待以上だ。
まあちょくちょく突っ込み所はあるにはあるがジェイソン・ステイサムの作品らしさを求めるなら中々の力作だったキャッシュトラックだった。