ロバート・デ・ニーロ、トミー・リー・ジョーンズ、モーガン・フリーマンらが共演を果たしたコメディー。
1970年代のハリウッドを背景に、それぞれ立場も思惑も異なる3人の老人たちの物語が展開する。
オスカー俳優3人のほか、『WISH I WAS HERE/僕らのいる場所』などのザック・ブラフ、『イントゥ・ザ・ワイルド』などのエミール・ハーシュらが共演する。
1970年代のハリウッドで、 B級映画のプロデューサーのマックス(ロバート・デ・ニーロ)は、ギャングのレジー(モーガン・フリーマン)から借りた金を返済できずにいた。
そんな中、マックスは危険なスタント撮影で死亡事故になれば、保険金が手に入ると思いつく。
彼はお蔵入りになっていた脚本を取り出し、かつてのスター俳優、デューク(トミー・リー・ジョーンズ)を老人ホームから引っ張ってきて西部劇の撮影を始める。
何とオスカー俳優ロバート・デ・ニーロ、トミー・リー・ジョーンズ、モーガン・フリーマンが共演したと言う幾ら制作費がかかったのかわからんようなコメディー映画。
舞台は70年代のハリウッドだがこれまた見事に時代を再現しており何処と無く昔の映画を観ているような錯覚を覚えるくらいだ。
アメリカのコメディーって笑いのツボが違うのかあまり良くわからず笑えないのが多いがこの作品も古い映画への皮肉やブラックジョークなどポカンとするシーンがけっこうある。
主演のロバート・デ・ニーロは78歳だが爺さんの役をシッカリ演じていてまだまだじゅうぶん現役でやっていけそうだ。
ストーリーは比較的わかりやすいので作品に直ぐに入り込める。
よくこの手の大物俳優が何人も登場する映画は内容そっちのけになってしまいつまらないのが散見されるが、トミー・リー・ジョーンズ、モーガン・フリーマンも当たり前だが存在感は凄いが決してお互いが出過ぎずにちゃんとバランスが取れている。
もうこれくらいの役者になれば半ば趣味みたいな感じで楽しんで演じているかのようだ。
個人的にはせっかくなのでこんなアッケラカンとしたコメディに終わらせずもっと不快テーマを持たてくれた方が良かったんじゃないかとやや物足りなさを感じてしまった。
と思っていたらエンドロールの間にとんでもないオチが待っていて最後の最後にひっくり返ったがトータルでは名優をムダに使ってるゆるーいお笑い映画という評価になるんじゃないかと思ったカムバック・トゥ・ハリウッド!!だった。