『地獄が呼んでいる』は、予告なしに現れた地獄の使者たちに人々が地獄行きの宣告を受ける現象が発生し、この混乱に乗じて復興した宗教団体セジンリ会と事件の実体を暴こうとする彼らが絡み合って起こる物語を描くNetflixシリーズだ。
自身のウェブ漫画を直接シリーズ化したヨン・サンホ監督は「今作で俳優たちの役割は絶対的だった」とキャラクターとピッタリな俳優キャスティングをすることに力を入れたと明かし、ユ・アイン、キム・ヒョンジュ、パク・ジョンミン、ウォン・ジナ、ヤン・イクジュンが繰り広げる物語をさらに期待させる。
ソウルのど真ん中で地獄行きの騒動が起こり、この現象を神の行為と説明するセジンリ会のチョン・ジンス役はユ・アインが演じる。
ドラマ『アンダーカバー』『ウォッチャー』などでしっかりとした演技を披露してきたキム・ヒョンジュは、恐ろしく勢力を育てていくセジンリ会と彼らに追従する熱心な信者の反対側に立って人間を見つめるソド合同法律事務所の弁護士ミン・ヘジンに扮する。
ネットフリックスの新しい韓国ドラマ。
配信してすぐに各国で一位の再生数を叩き出していて韓国ドラマへの関心の高さの証でもある。
どこなく「デスノート」を連想させるダークでホラーな世界観だがコレまた随分と面白いテーマを考えついたものだと感心させられる。
イカゲームもカイジを連装されたからやはりそこらへんからヒントを得たのだとは思うがそれをもっと大掛かりなエンタメに昇華させているように感じる。
1話50分くらいの6話だからそれほど長尺ではないのであっという間に最終話まで突き進んでしまう。
謎の化け物と怪しい宗教団体に闘うそれらと弁護士。
前半3話と後半3話の完全2部構成になっていて悪役が異なるのは斬新で面白い作り方だ。
だけどコレはあまりに救いがない八方塞がりの世界観でこの物語の世の中自体が地獄のようだ。
一方的な宗教団体のやりたい放題でそのあまりに暗くて重い展開に食傷気味になってくる。
要するに溜飲を下げる暇がないので5話辺りで挫折しそうになった。
これは明らかな悪役の悪事の引っ張りすぎでスカッとする展開がとにかく少ないし遅い。
前半はあれだけ面白かったのにどういう訳か後半は違う監督が作ったんじゃないかと思えるくらいにつまらなくなってしまった。
挙句の果てに完結するのかと思って我慢して観ていたのだが結局何も解決しないまま6話では終わらず実はファーストシーズンだったと言うオチには参った。
ネットフリックスの韓国ドラマはドレも当たりばかりだと思っていたがこういうそれこそ地獄みたいな事もあるのかとわかった地獄が呼んでいるだった。