2020年4月からNetflixで配信された「攻殻機動隊」シリーズ初のフル3DCGアニメーション「攻殻機動隊 SAC_2045」のシーズン1に新たなシーンを追加して再構成し、全編フルグレーディングを施した劇場用長編アニメーション。
「攻殻機動隊 S.A.C.」シリーズの神山健治と「APPLESEED」シリーズの荒牧伸志が共同監督を務めたシーズン1全12話をもとに、「新聞記者」「ヤクザと家族 The Family」など実写映画で活躍する藤井道人が監督として構成を手がけた。
2045年。経済災害「全世界同時デフォルト」の発生とAIの爆発的な進化により、世界は計画的かつ持続可能な戦争「サスティナブル・ウォー」に突入。
全身義体のサイボーグ・草薙素子と元公安9課のメンバーたちは、廃墟が横たわるアメリカ大陸西海岸で傭兵部隊として活動していた。
そんな彼らの前に、驚異的な知能と身体能力を持つ存在「ポスト・ヒューマン」が出現。
大国間の謀略が渦巻く中、再び「攻殻機動隊」が組織される。
2021年製作/118分/PG12/日本
配給:バンダイナムコアーツ
個人的に攻殻機動隊 S.A.Cシリーズが今でも攻殻機動隊の最高傑作だと思うので神山健治の攻殻機動隊は全部観ている。
アニメーションからフルCGになったのでモーションピクチャーになった今でもまだ人物の表現に慣れが必要だ。
声優陣は攻殻機動隊 S.A.Cシリーズと同じだから画像に違和感があっても直ぐにこの世界観に慣れる。
やはりアニメーションに於いて声優の力は絶大だと再認識させられる。
タチコマは相変わらず可愛いし今回は変形モードまで追加されて以前よりパワーアップしているのはマジで嬉しい。
笑い男編は最も計算された脚本が素晴らしかったが今回のはさすがにそこまで奥深くはなかったがそれでもさすがは神山健治だけあって凝った内容になっている。
まああくまでも好みの問題だと思うが前半から中盤にかけては激しいバトルシーンもあって見ごたえあるのだが終盤にかけては何ていうか哲学的で地味な展開になりこじんまりまとまってしまった印象がある。
なんだか最初と最後が全然違う作品を見ているかのようでタイトルの持続可能戦争の意味ももう一つピンと来ない。
ラスト前にもうひと盛り上がりあるけど自分にはよくわからず頭の中に「???」がいくつも浮かんで終わった攻殻機動隊 SAC_2045 持続可能戦争だった。