シーズン3で一旦大きな区切りがついたと思われた『ストレンジャー・シングス 未知の世界』。
シーズン4はこれまで以上に壮大なストーリーになっているようです。
ホーキンスに甚大な被害を与えたスターコートモールでの戦いから6か月。
離ればなれになった仲間たちは、戦いの爪痕が消えないまま、それぞれ高校生活スタートさせていました。
これまでとは違う不安のなか、新たに恐ろしい超常現象が起こりはじめます。
シーズン4は、イレブンとバイヤース一家が住むカリフォルニア、ホッパーがいるロシア、そしてマイクたちがいるホーキンスと、複数の舞台でストーリーが展開し、それが交錯していくのだとか。
新たな脅威が迫るなか、イレブンたちは再び力を合わせて「裏側の世界」との最終決戦に身を投じていきます。
シーズン3でマインド・フレイヤーに憑依されながらも、最後には自分の命を犠牲にして子どもたちを守ったマックスの義兄ビリー。
ビリーを演じたデイカー・モンゴメリーが、2020年10月にビリーのようなネックレスをつけた姿を自身のTwitterに投稿したことや、シーズン4・第4話のタイトルが「親愛なるビリー(Chapter Four: Dear Billy)」であることから、シーズン4でも少なくとも彼についてなにかしらの言及があるのではと、多くのファンが予想していました。
そしてファン待望のシーズン4・第4話ではビリーが再び登場しました。
ただし、マックスの見た幻覚の中で、です。
ヴェクナに襲われたマックスは、ビリーを救えなかった後悔から彼の幻覚を見るのでした。
コロナの影響だと思われるが暫く時間が空いて公開されたシーズン4の前半7話と後半2話。
ネットフリックスの看板コンテンツにまでになったストレンジャー・シングスシリーズの待望の続編だ。
特に後半の2話はどちらも長編でこの2話だけで3時間40分くらいあって通常の4話分と思えば良い。
子供たちが主役のドラマだから時間が経てば経つほどどんどん成長して大人になってしまう。
これをどうやって整合性をつけるのかとても気になってしまった(笑)
主役のミリー・ボビー・ブラウンもすっかり大人になってしまったが売れっ子女優になったみたいでアチコチの作品で見かけるので久しぶりという感じない。
ただこの作品ではほとんど化粧をしていないしダサい格好をしているのでちょっと可哀想だ(笑)
基本的に舞台はハイスクールで他の子供たちも見事に成長しているが誰が誰だったかはすぐに思い出せた。
1話1時間と後半2話は3時間40分と少しあるのだが見始めたらコレまでのシーズンと同様に中毒性が高くあっという間に見てしまう。
ただ以前のシーズンを観ていないといきなりシーズン4を観てもなんのこっちゃちんぷんかんぷんだろう。
相変わらず物語の舞台となる70年代の名曲が効果的に使われていてキッスのデトロイトロックシティなどは自分のような世代にはナミダモノではある。
しかしスリラーとホラーの中間くらいの絶妙な恐怖感のさじ加減は健在でこのセンスがこれを人気シリーズに仕立てているのは間違いない。
話しの途中でロシア流の拷問のシーンが出てきてこのご時世にはリアリティがあり過ぎて観ているのが辛かった。
ただこれからはこの手の映画やドラマでロシアが悪役になる事は確実で世界の嫌われ者になるのはやむを得ないだろう。
劇中、ソ連のシベリア抑留みたいなシーンがあるがいまはウクライナの人々が、昔は多くの日本人がこんな目にあっていたと思うと胸が痛む。
中盤から終盤にかけてだんだんホラー要素が強くなり緊張感も高まってきていよいよハマって行くのがよくわかる。
あれよあれよと言う感じの目まぐるしい展開ではなく比較的ゆっくり進んでいくのだがその分、描き方が丁寧で説得力がある。
ここ迄がシーズン4の前半と言うことなのだがとにかく風呂敷を次々と広げるだけ広げたので徐々に後半ではこれの回収に入り始める。
シーズン5が事実上のラストシーズンになるようなので全体としてこのストレンジャーシングスの終結に向けて動き始めたと言うことか。
それにしてもアメリカ人は裏世界、いわゆるパラレルワールド系のドラマや映画が好きだなと思うがこれもその手の世界観になってきてしまうようだ。
サイキックなパラレルワールドのお話と考えれば良いのかも知らないが、決してブレずに一貫して子供達目線のお話しになっているのが人気の秘訣かも知れない。
2時間20分もある映画並みのシーズン4の最終話は過去も含めた3つのストーリーが同時進行し、それぞれが結果的にまとまるといった非常に練られた内容で、アクションシーンも幾らかかっているのかわからないがテレビドラマを遥かに超える内容だ。
最近、ディズニープラスの猛烈な追い上げにあい尻に火が付いたネットフリックスの看板コンテンツだけあって予算も気合もかかっているのがよくわかる。
ファイナルシーズンはおそらく来年以降になると思うが今から公開が待ち遠し過ぎる(笑)