ひどい潔癖症により人と接することができず孤独な青年・高坂賢吾(林遣都)は、視線恐怖症で不登校の女子高生・佐薙ひじり(小松菜奈)の面倒を見ることになる。
佐薙の露悪的な態度に困惑する高坂だったが、それが弱さを隠すためのものだと気付き親近感を抱く。
クリスマスに手をつないで歩くことを目標に「リハビリ」を始めた二人は次第に惹かれ合い、初めての恋に落ちるが......
「三日間の幸福」などで若者を中心に支持を集める作家・三秋縋の恋愛小説を映画化。
潔癖症に苦しむ孤独な青年と視線恐怖症で不登校の女子高生が出会い、生きづらさを抱えながらも儚く繊細な恋を育んでいく姿を描く。
主演は、『劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』などの林遣都と、『渇き。』などの小松菜奈。
『LIGHT UP NIPPON ~日本を照らした、奇跡の花火~』などの柿本ケンサクがメガホンを取り、脚本を『トワイライト ささらさや』などの山室有紀子が手掛けた。
とにかく世界観が独特でコレを理解するのが大変だ。
そして作品としての方向性もなかなか見えずミステリーかオカルトかと思っていた。
暗いしあまりの辛気臭い展開に始まってから20分くらいした時点で離脱しようとしたがなんとか思い留まった。
その理由は小松菜奈が可愛いのと中盤から後半にかけて全然雰囲気が変わり普通の恋愛映画になってきたから。
ただそれが面白いかと言われると少々疑問で完全に惰性になってて1時間半の上映時間をなんとか乗り切る事にした。
ただグダグダな前半と比較すると後半は監督が変わったんじゃないかと思えるほど見られる映画なのは間違いない。
時々こんな作品に出会うが正直、ちゃんと全体の差配が上手く出来ていない監督さんの技量を疑わざるを得ない。
作中、綺麗な古いクラウンかセドリックが出てくるがコレが実に良い味を出していて国産のクラシックカーが人気があるのもよくわかる。
恋する寄生虫というタイトルもよくわかる内容だし清々しいまでの恋愛映画になるのなら前半のあのおどろおどろしさは何だったのか?と言いたい。
まるで泣けなかったし総じて詰めが甘い!となんだか腹立たしく思えた恋する寄生虫だった。