6歳のときに両親に捨てられた少女カイア(デイジー・エドガー=ジョーンズ)。
ザリガニが鳴くといわれるアメリカ・ノースカロライナ州の湿地帯でたった一人で育ち、自然から生きる術を学んだのだった。
ある日、その湿地帯で青年の変死体が発見され、カイアに殺人の容疑がかけられる。
そして、法廷に立った彼女の口から語られたのは、想像を絶する半生だった。
ディーリア・オーエンズの小説「ザリガニの鳴くところ」を実写化したミステリー。
湿地帯でたった一人で育った少女が殺人事件の容疑者となって法廷に立ち、壮絶な半生と事件の真相が明らかになる。
メガホンを取るのは『ファースト・マッチ』などのオリヴィア・ニューマン。
『フレッシュ』などのデイジー・エドガー=ジョーンズ、『シャドウ・イン・クラウド』などのテイラー・ジョン・スミスのほか、ハリス・ディキンソン、デヴィッド・ストラザーンらが出演する。
ラジオでケンコバが飛行機で観て面白かったと話していたので自分でも観た。
タイトルからして地味な映画なので全く期待せずにしかも何の前情報もなくだ。
最初からとにかく不思議な物語でその世界観に慣れるのに時間がかかる。
ただ展開はとても早くサクサクテンポ良く進んでいくのだがコレについていくのに必死なだけだ(笑)
終わった暴力父親のせいで湿地帯にたった一人で取り残されて育った女性の壮絶な半生を描いている。
日本だとこんな広い湿地帯に住んでるなんて現実的に考えられないがまあ土地の広いアメリカだったらあり得るのだろう。
ただ途中から落ち着いてきたと言うか何処となくストーリーが間延びしてしてきてやや退屈になってくる。
ココらへんはもう少し詰めてくれた方が良かったような気もするが一応、青春モノとして成立させようとするのは悪い事ではないのかも知れないが個人的には好きではない(笑)
あくまでも個人の考えだが映画に於ける惚れ腫れエピソードは体の良い上映時間稼ぎのような気がして、実際に実用上必要ないとすら思う事が多々あるので、この映画でも同様に思えた。
ひっそりと暮らしていた女性の周辺がドンドン変わって行く様子が綴られるのだが、もう少し最初のようにサクサク進行してくれないと、惚れ腫れエピソードも絡んでダラダラとしてつまらなくなってくる。
実際、後半は残り時間ばかり気になってストーリーには入っていけなかった。
ラジオでケンコバがどんでん返しがどうのとか言っていたのでコレだけを頼りにすることにした。
スリラーと言うには全然怖くないしミステリーと言うには謎が浅いしこの映画のジャンルは一体何だろうと漠然と考えながら退屈に耐えて見続けた。
どちらかと言えば女性向けの恋愛映画と行った所で私のようなオッサンには何が良いのかわかりにくいのかも知れない。
とどのつまり、この世間知らずな主人公の女のクズ男列伝みたいなお話しで単なる色恋沙汰のグダグダを見てるだけのような気がしてテンションが下がる。
ガマンして最後のどんでん返しまで辿り着いたが何だかわかったようなわからんような結末で如何にもスッキリしない。
2時間とちょっとの上映時間ながら個人的には重々しく4時間くらいあるように感じられた。
まあ要は自分には理解不能で何が言いたいのか何が良いのかまるでわからなかったザリガニの鳴くところだった。