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ナイブズ・アウト: グラス・オニオン

ダニエル・クレイグが主演し、ライアン・ジョンソン監督がオリジナル脚本で描いた人気ミステリー「ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密」に続くシリーズ第2弾。

ダニエル・クレイグ扮する風変わりな名探偵ブノワ・ブランが、周囲を海に囲まれた孤島で起こった殺人事件というミステリーに挑む。

IT企業の大富豪マイルズ・ブロンが、地中海にあるプライベートアイランドに親しい友人たちを招待し、ミステリーゲームの開催を持ちかける。

ところが島で実際に殺人事件が発生。

遊びだったはずのゲームは一転して恐ろしい事件となり、参加者は容疑者候補になってしまう。

名探偵ブノワは友人同士のなかで交錯する思惑や、その裏に隠された真相を明らかにすべく、事件の調査に乗り出す。

富豪のマイルズ・ブロン役のエドワード・ノートンのほか、デイブ・バウティスタ、ジャネール・モネイ、キャスリン・ハーン、レスリー・オドム・Jr.、ジェシカ・ヘンウィック、マデリン・クライン、ケイト・ハドソンら豪華キャストが共演。

Netflixで2022年12月23日から配信。

予備知識も全く無く敢えて言うなら007シリーズのダニエル・クレイグ主演と言う事で観た。

勝手にアガサ・クリスティシリーズのような推理探偵小説モノかと思いこんでいた。

演出のせいなのかわからないがダニエル・クレイグはジェームズボンドやっていたときよりちょっと老けて見える。

一通り人物紹介のようなオープニングが終わり物語の全容を見せてくれるのだが、クセモノばかりなのはアガサ・クリスティシリーズと同じだ。

自分に何らかの恨みがある人間を7人、豪華な孤島に集めて過ごすなんて、殺人事件起こしてくださいという環境で話しが進んでいく。

実際、あれよあれよと言う間に殺人事件が起き様相は一変するのだが孤島の中での連続殺人事件になりトントン拍子で話しが進んでいく。

ただアガサ・クリスティのような精緻で緻密な作り込みはなく昔のハリウッド映画にありがちなやや強引な展開に感じなくもない。

途中から全体像の説明に入るのだがアレコレ回りくどくて、はっきり言って面白くなくなってくる。

この手の作品お決まりのラストの探偵による謎解きだけが楽しみになるがコレがもしもコケたらこの作品も共倒れと言う事になる。

残念ながら解答編はかなり陳腐でこうなると既視感の塊だ。

変な話、日本の2時間サスペンスと大して変わらない。

ネットフリックス映画は当たり外れが激しいと言うがこれは典型的な外れ作品と言う事なのだろう。

2時間20分もあってけっこう辛かったがまあどうにかこうにかラストまで辿り着いた。

こんなのならもっともっとアガサ・クリスティに寄せてあの古典とも言える世界観を味わったほうが何百倍もマシなんじゃなかろうか。

何が伝えたいのかサッパリわからんし意味不明という、最近観た作品の中ではダントツのガッカリ映画だったナイブズ・アウト: グラス・オニオンだった。

中身がなく実にくだらなかった。